研究課題/領域番号 |
20K21541
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分50:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
中馬 吉郎 新潟大学, 自然科学系, 研究教授 (40372263)
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研究分担者 |
伊東 孝祐 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (20502397)
東元 祐一郎 久留米大学, 医学部, 教授 (40352124)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 光応答性 / DNAアプタマー / がん / プロテインホスファターゼ / 核酸医薬 / アプタマー / 抗がん剤 |
研究開始時の研究の概要 |
抗体医薬は,高い治療効果を発揮する一方,大きい分子量,高い薬価,細胞膜を透過できないなどの課題も存在している.申請者は,これまで抗体類似機能を有するイオン刺激応答性DNA分子の開発に成功するとともに,本分子が自発的に細胞内導入されることを見出している.本研究では,これまでの知見を活かし,「細胞内分子を標的可能な薬効をOn/Off制御できる革新的次世代創薬プラットホームを構築すること」を目的とする.本研究は,現在社会問題と社会保障費の増大を軽減できる可能性を秘めており,学術分野のみならず一般社会においても大きな波及効果が期待される.
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研究成果の概要 |
現在幅広く利用されている抗体医薬は,細胞膜不透過性,高薬価,標的枯渇など多くの課題が存在する.本研究では,当研究室で独自開発したキューブ型IRDAptamer創薬をもとに,時空間的制御が容易な光刺激応答性IRDAptamerの開発を目指した.光刺激応答性塩基を組み込んだ相補鎖DNAを用いて,IRDAptamer分子の薬効制御を試みた.その結果,光刺激によりIRDAptamerの構造・機能を制御できることが明らかとなった.本研究により,IRDAptamer分子を光刺激により薬効をOn/Off制御できる分子基盤が構築され,副作用の少ない低侵襲性薬剤として展開できる可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗体医薬は,がんを含む様々な疾患治療薬として幅広く利用されているが,細胞膜不透過性,高薬価,標的枯渇など多くの課題が存在する.本研究課題では,申請者らが独自に開発した細胞内透過能を有する刺激応答性DNAアプタマーを基盤技術として,光刺激によりIRDAptamer分子の構造・機能を制御できることを明らかとした.本研究成果は,IRDAptamerが光刺激により薬効制御可能な副作用の少ない低侵襲性創薬として使用できる可能性を示しており,本分子を抗体医薬の様々な課題を克服できる次世代創薬プラットホームとして展開することにより,学術的意義,ならびに社会的波及効果が期待できる.
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