研究課題/領域番号 |
20K21551
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分50:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
大塚 正人 東海大学, 医学部, 教授 (90372945)
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研究分担者 |
八幡 崇 東海大学, 医学部, 教授 (10398753)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | ゲノム編集 / 遺伝子治療 / 白血病 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ゲノム編集による遺伝子治療を目指した新規ツール開発と、がん治療への応用を試みる。具体的には、1)特定の種類の細胞のみをデリバリーの標的とし、2)原因変異そのものをゲノム編集の標的とするシステムを確立する。最終的に腫瘍特異的なゲノム編集への応用を目指すが、これによって、従来の白血病治療薬に付随する薬効特異性や副作用などの懸念事項を根本的に解決したい。
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研究成果の概要 |
本研究では、単鎖抗体フラグメント(scFv)をCas9と融合した新規ツール(scFv-Cas9)を構築し、白血病の原因であるキメラ遺伝子を標的としたgRNAと共に用いることで、分子標的薬と抗体医薬の利点を併せ持った新規治療法開発を目指した。そのために、i)培養細胞を用いたキメラ遺伝子特異的ゲノム編集系の確立、ii) scFv-Cas9ツールの構築とマウス個体レベルでの解析、を進めた。その結果、キメラ遺伝子を欠損させることで白血病細胞を除去できる可能性を示唆する結果を得た。しかしながら、scFv-Cas9タンパク質の精製が困難であったことから、その評価ができておらず、引き続き検討していきたい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
in vivo遺伝子治療成功の鍵は、いかに正確且つ適切にゲノム編集ツールを患部の細胞へデリバリーできるかと、いかに副作用を回避できるかなどにある。今回開発を目指した系が期待通りに動くのであれば、標的細胞の特異性と標的DNAの特異性の2点で、キメラ遺伝子を有する白血病細胞のみに治療効果をもたらすさことができ、正常細胞への副作用が回避できると考えられる。それが本システムの特徴であるが、scFv領域やgRNAは他の抗原やDNA領域を標的としたものに自在に変更可能であることから、幅広い分野の研究にも応用可能である。
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