研究課題/領域番号 |
20K21556
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分50:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 愛知県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
田口 歩 愛知県がんセンター(研究所), 分子診断TR分野, 分野長 (50817567)
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研究分担者 |
松下 博和 愛知県がんセンター(研究所), 腫瘍免疫制御TR分野, 分野長 (80597782)
山口 類 愛知県がんセンター(研究所), システム解析学分野, 分野長 (90380675)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 難治がん / がん抗原 / 個別化がんワクチン / プロテオミクス / HLAクラスI結合ペプチド / 自己抗体結合抗原 / PDXモデル / 患者由来細胞 / PDC / 免疫グロブリン結合タンパク質 / がんワクチン / HL Aリガンドーム / 自己抗体結合タンパク |
研究開始時の研究の概要 |
がんワクチン療法は、免疫チェックポイント阻害剤との併用など、複合的がん免疫療法の1つとして大きな期待が寄せられている。個別化がんワクチンのターゲットとなるがん抗原は、ゲノム情報に基づく、変異ペプチド(ネオアンチゲン)として予測同定されるが、免疫応答を誘導するのは、そのわずか数%である。本研究では、PDXモデルを用いたHLAクラスI分子結合ペプチド解析と、血漿中の自己抗体結合タンパク解析を行う。これにより、がん細胞に提示されている抗原ペプチドと、生体で免疫応答を引き起こしている抗原タンパクを同定し、従来のネオアンチゲン予測を加えた統合的な解析から、真に免疫原性の高いがん抗原を同定する。
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研究成果の概要 |
がんワクチン療法を含む、効果の高い複合的個別化がん免疫療法を実現するためには、より多くの高免疫原性がん抗原を同定する必要がある。本研究では、プロテオゲノミクスを応用したHLAクラスI分子結合ペプチド(HLA-Iリガンドーム)解析に、HLAクラスIIリガンドによる液性免疫応答誘導の帰結としての高感度血漿自己抗体結合抗原プロテオーム(イミュノーム)解析を開発する。これらの統合的な解析により、生体で実際に免疫応答を引き起こしている抗原タンパク質でかつ実際にHLAクラスI分子結合ペプチドとしてがん細胞表面に提示されている、高免疫原性がん抗原を高精度に同定可能な革新的がん抗原同定システムを構築する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がんワクチン療法は、従来のがん治療法と比較して副作用が少ないことから、本研究で開発する革新的ながん抗原同定システムによってより効果の高い完全個別化がんワクチン療法が可能になれば、肺がん、食道がん、胃がんなどでは免疫チェックポイント阻害剤と併用した複合的個別化がん免疫療法による治療成績向上が期待でき、また膵がんなど免疫チェックポイント阻害剤単独では奏功しない難治がんにおいても、複合的免疫治療のパラダイムシフトにつながることが期待できる。
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