研究課題/領域番号 |
20K21557
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分51:ブレインサイエンスおよびその関連分野
|
研究機関 | 名古屋市立大学 (2021-2022) 北海道大学 (2020) |
研究代表者 |
野村 洋 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (10549603)
|
研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
|
キーワード | 記憶・学習 / 脳・神経 / 記憶 |
研究開始時の研究の概要 |
記憶の想起障害は認知症の主症状の1つであり、想起の神経機構の解明が期待される。記憶は脳の広域に渡るセルアセンブリに保存され、各領域のセルアセンブリが適切に再活性化することで想起される。恐怖条件づけでは、海馬、脳梁膨大後部皮質、嗅内皮質、扁桃体基底外側核などの局所セルアセンブリの演算と、領域間の情報伝達が共に重要である。しかし、ある領域内セルアセンブリが他領域のセルアセンブリとどのような関係にあるかは不明であった。そこで本研究では、記憶の想起を司る多領域セルアセンブリの協調した活動を解明する。
|
研究成果の概要 |
記憶は脳の広域に保存され、各領域のセルアセンブリが適切に再活性化することで想起されると考えられる。そこで、脳広域に渡る神経活動イメージング法を確立し、記憶を司る脳広域の神経ネットワーク活動を解析することを目的として研究を行った。脳手術やその後のイメージング品質向上の検討を行なった。焦点を高速に切り替える方法に加えて、GRINレンズ上部に微小レンズを組み合わせる方法を新たに導入した。報酬条件づけに関わる2領域から同時に神経活動を取得し、2領域にわたって同期して活動する細胞集団の活動を見出した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳機能は、個々の局所回路の演算が適切に下流の領域に伝達されることで実行される。そのため脳の情報処理機構の解明には、複数領域にわたる神経活動の解析が必要である。本研究では記憶に関わる神経活動を脳の広域に渡って解析することに成功した。本手法を用いた解析を促進することで、記憶・学習だけでなく情動や運動、感覚、意思決定などさまざまな脳機能の情報処理機構の解明に貢献できると考えられる。
|