研究課題/領域番号 |
20K21565
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分52:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
魏 范研 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (90555773)
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研究分担者 |
小川 亜希子 東北大学, 加齢医学研究所, 助教 (00868565)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | RNA修飾 / ミトコンドリア / 代謝 / 硫黄 / エネルギー代謝 |
研究開始時の研究の概要 |
活性硫黄はタンパク質翻訳と電子伝達といったミトコンドリア基幹機能を支える分子であり、その低下がミトコンドリア病の発症に関わる可能性が高い。本研究では活性硫黄を標的とする機能的スクリーニングを行い、活性硫黄の内在性調節因子を同定しその調節機構と病態との関連を解明する。更にはその機序に基づき活性硫黄を増やすことが翻訳と代謝といったミトコンドリアの根幹機能の再生と個体機能の回復につながるかを検証する。
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研究成果の概要 |
ミトコンドリア病はミトコンドリア機能に関連する遺伝子の変異により多臓器機能が低下する難病である。現在、関連する遺伝子変異は400種以上報告されており、診断手法の進歩によりその数がさらに増加している。その遺伝背景の多様性により、ミトコンドリア病の発症機序に不明な点が多く、根本的な治療法も存在しない。本研究ではミトコンドリア機能に重要な活性硫黄シグナルに着目した機能的にスクリーニングを行い、ミトコンドリア機能の向上につながる活性硫黄調節因子を同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、活性硫黄に由来するシグナルへの介入がミトコンドリアの機能回復につながることが示された。これにより、将来的に同調節因子を標的とする革新的なミトコンドリア病治療薬の創出、そしてミトコンドリア病の根本的な改善が可能であり、難病治療にブレークスルーをもたらすことが期待される。
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