研究課題/領域番号 |
20K21569
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分52:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
新藤 隆行 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (90345215)
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研究分担者 |
神吉 昭子 信州大学, 学術研究院医学系, 助教 (10397309)
桜井 敬之 信州大学, 学術研究院医学系, 准教授 (80317825)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 癌 / 転移 / 血管 / アドレノメデュリン / RAMP2 / リンパ管 |
研究開始時の研究の概要 |
現在、癌の転移を確実に抑制する方法は存在しない。我々は、従来の治療法の様に癌細胞だけに注目するのではなく、原発巣と転移巣、それをつなぐ血管、リンパ管を一つのシステムとして捉える新しいコンセプトが、革新的な癌の転移抑制法に繋がると考えた。我々は、生理活性ペプチド:アドレノメデュリン(AM)と、AMの受容体活性調節タンパク:RAMP2から構成される、血管・リンパ管の恒常性制御システム=「AM-RAMP2システム」を同定し、癌転移制御の新たな治療標的として着目した。 本研究では、AM-RAMP2システムによる血管・リンパ管制御機構を解明し、癌転移を抑制する治療法として応用展開をはかる。
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研究成果の概要 |
我々はアドレノメデュリン(AM)と、AMの受容体活性調節タンパクであるRAMP2による血管の恒常性維持機構に注目してきた。AM、RAMP2は、様々な癌においても発現を認める。本研究では、腫瘍の増殖と転移におけるAM-RAMP2系の意義の検討を行った。 血管内皮細胞のRAMP2欠損誘導により、転移予定先臓器の血管における慢性炎症が、転移前土壌となり、癌転移を促進させること、さらに内皮間葉系転換(EndMT)による血管構造の不安定化、透過性亢進を生じ、癌転移を促進させることが明らかとなった。AM-RAMP2系による血管恒常性維持機構に着目することで、癌転移を抑制する治療法への展開が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、癌の転移を確実に抑制する方法は存在しない。我々は、従来の治療法の様に癌細胞だけに注目するのではなく、原発巣と転移巣、そしてそれをつなぐ脈管系を一つの生体システムとして捉えるコンセプトが、癌の転移抑制法につながると考えた。中でも血管の恒常性の破綻や異常増殖は癌の病態に密接に関与していることから、我々は、血管の恒常性制御の観点から、癌転移を抑制する新しいアプローチを考えた。 本研究では、血管内皮細胞のRAMP2欠損誘導により、遠隔臓器への癌転移が亢進することが示された。AM-RAMP2系による血管恒常性維持機構に着目することで、癌転移を抑制する新しい治療法への展開が期待される。
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