研究課題/領域番号 |
20K21580
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分52:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
小戝 健一郎 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (90258418)
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研究分担者 |
三井 薫 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (40324975)
伊地知 暢広 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (80380624)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 腫瘍溶解性ウイルス / CAR-T / 癌免疫治療 |
研究開始時の研究の概要 |
従来のCAR-T(キメラ抗原受容体T細胞)は、血液腫瘍に劇的治療効果を示すが、固形腫瘍には十分な効果を示していない。本研究では新規のm-CRA(多因子で精密に癌特異標的治療する増殖制御型アデノウイルス)で、がん細胞に幾つかの目的遺伝子を導入する。新規のCAR-T細胞や、細胞障害性T細胞(CTL)が、がん局所に集積、治療して免疫が誘導される。m-CRAとCAR-Tの両者のがん細胞殺傷作用が相乗的に強力に誘導され、CTLも効率よく誘導できる、全く新しい治療法の開発を行う。
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研究成果の概要 |
CAR-Tは、血液腫瘍に劇的治療効果を示すが、固形腫瘍には十分な効果を示していない。研究代表者は独創的な癌免疫遺伝子治療法を開発後、次世代の腫瘍溶解性ウイルス作製のためのm-CRA技術を独自開発した。第一弾のSurv.m-CRA(サバイビン反応性m-CRA)は、基礎研究で従来・競合技術へ優位性の性能を示し、First-in-humanの医師主導治験も実施した。本研究ではこれを基盤に、さらにm-CRAとCAR-T技術を融合し、効率的に全身性抗腫瘍免疫誘導ができる癌免疫治療技術を創出する研究を行った。材料の構築や作製を行い、解析や評価の実験系も確立しながら基盤となるm-CRA技術の研究を進めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫チェックポイント阻害剤の開発で、癌免疫療法は有望の癌治療戦略と認識されたが、次世代の癌免疫治療として世界的に開発が進むOVとCAR-Tは、本邦では独自の基盤技術開発が遅れている。本研究はm-CRAとCAR-Tの相乗効果を創出する新技術の創出を試みたものであり、科学的な挑戦性、先駆性、独創性が高い。また最終的に革新的な癌免疫治療の創出と実用化に繋がれば、癌の制圧にも貢献できる社会的意義を持つ。
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