研究課題/領域番号 |
20K21581
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分52:内科学一般およびその関連分野
|
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
家入 里志 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (00363359)
|
研究分担者 |
連 利博 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (20140444)
山田 和歌 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (20457659)
加治 建 久留米大学, 医学部, 教授 (50315420)
春松 敏夫 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 特任助教 (70614642)
武藤 充 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (70404522)
|
研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
|
キーワード | 胆道閉鎖症 / 出生前診断 / 肝門部嚢胞 / 臍帯血 / Liquid biopsy / 胎児治療 |
研究開始時の研究の概要 |
我々はBAがMaternal Microchimerism(MMc:母児細胞の共存状態)における寛容の誘導不全によりGraft-versus-Host Disease(GvHD)が胆管に引き起こされることでBAが発症するとして研究を継続してきた。本研究では出生前に肝門部に嚢胞を形成するBAを対象に臍帯血のLiquid biopsyを行うことで胎児期にBAを診断し、母親エフェクターリンパ球を除去もしくは不活化することで胎児治療を行う, つまり究極的な治療としてBAの発症を予防することを目的として立案する。
|
研究成果の概要 |
研究期間内に研究施設での肝門部嚢胞病変胎児の症例はなく、自施設での研究遂行ができなかった、しかしながら2022年に二卵性双胎児のうち一方がBAとして出生前診断された症例で、BAを発症した側の胎盤にのみVillitis of unknown etiology(以下VUE)が見られたことを分担研究者の連らが報告した。VUEは末梢絨毛を中心に慢性炎症細胞が浸潤する病態で、35週以降に2-34% の頻度で生じ、子宮内胎児発育遅延や流産に随伴する所見とされている。VUE の成因は明らかにされていないが、最近は拒絶反応あるいはGvHD様の免疫学的反応の関与が指摘されている。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在本研究課題に関して全国規模の多施設共同研究「出生前診断された胆道閉鎖症患児の胎盤病理および臍帯血中の母親由来細胞に関する多施設共同前向きケース・コントロール研究」を立案し、全国30の周産母子センターが併設された小児外科施設で症例を集積し、解析を行う予定である。また分娩時に得られる臍帯血中に含まれる母親由来細胞のDNA(non-inherited maternal antigen, NIMAのDNA)をrtPCR法により定量してBA 患児と非BA 児とで比較することで、迷入する母親由来細胞の量がBA 発症に及ぼす影響を評価することが出来ると想定している。
|