研究課題/領域番号 |
20K21585
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分52:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
星野 温 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50737210)
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研究分担者 |
渡邊 義久 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50363990)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | パーキンソン病 / αシヌクレイン / 凝集抵抗性 / ゲノム編集 / 凝集抵抗性変異 / スクリーニング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では野生型に比べ疾患抵抗性を持つアミノ酸変異をカスタムライブラリを用いて網羅的に同定し、疾患抵抗性と凝集形成能の関係を明らかにするとともに、その構造特性ならびに疾患抵抗性のメカニズムに迫る。さらにパーキンソン病モデルマウスで疾患抵抗性変異導入によるパーキンソン病予防効果を明らかにし、「疾患抵抗性変異ゲノム編集による疾患予防」という新しい疾患克服の概念を提唱する。
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研究成果の概要 |
αシヌクレインタンパク質において全1アミノ酸置換ライブラリを用いて網羅的凝集性変化の評価を行い、ヒトでSNPの報告があり、進化的にも多くの種で保存されているアミノ酸置換XXXで凝集性がほぼ解消されることが分かった。XXXのノックインマウスを作製し凝集核を線条体へ定位固定注入してフィブリルの伝播を評価するパーキンソン病モデルで評価したところ、フィブリル伝搬が完全に消失することが確認できたため、XXXは疾患保護的多型で、将来的にゲノム編集による疾患予防に応用可能であることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではパーキンソン病に保護的にはたらく、安全な遺伝子変異を同定することに成功した。この遺伝子変異はパーキンソン病の原因物質であるαシヌクレインの凝集を抑制するもので、既にヒトでの保有が確認され、一部の生物でも保存されているので安全な遺伝に変異と考えられる。今後はこの遺伝子変異を最近発展が目覚ましいゲノム編集技術で導入することができれば画期的なパーキンソン病予防方法が確立されることが期待されます。
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