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画期的マウスモデルを用いた皮膚免疫寛容の破綻機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K21590
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分53:器官システム内科学およびその関連分野
研究機関北海道大学

研究代表者

氏家 英之  北海道大学, 医学研究院, 教授 (60374435)

研究分担者 鄭 ビョウ  北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (50833802)
研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
キーワード免疫寛容 / 水疱性類天疱瘡 / 胸腺 / mTEC / 制御性T細胞 / 尋常性天疱瘡
研究開始時の研究の概要

自己免疫疾患は全身臓器に生じるが、生体内に存在する無数のタンパクのなかで一部のタンパクが自己免疫の標的になりやすい理由は大部分が不明である。本研究では特定のタンパクが免疫自己の標的となる機序を解明し、それを回避する方法を創出する。皮膚の代表的な自己免疫疾患である「水疱性類天疱瘡」と「尋常性天疱瘡」を対象として、新規マウスモデルの胸腺を解析することで「中枢性免疫寛容の強化は末梢性免疫寛容の機能不全を補完できるかどうか」を検証する。

研究成果の概要

水疱性類天疱瘡抗原であるBP180が自己免疫の標的となりやすい機序を解明するため、中枢性免疫寛容に着目し解析を行った。胸腺髄質上皮細胞(mTEC)でのBP180のmRNA発現が他のタンパクに比べて低くなかったことから、BP180の免疫寛容破綻機序としてT細胞の中枢性免疫寛容の関与は少ないと考えられた。また、ヒトBP180をK14プロモーターで基底膜部とmTECに強制発現させ、かつFoxp3遺伝子を欠損させたTreg欠損/K14-BP180ヒト化マウスでは抗ヒトBP180抗体の産生が見られず、mTECでの自己抗原強制発現は末梢性免疫寛容の破綻をレスキューできる可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

マウスのmTECにおける皮膚構造タンパクのmRNA発現解析結果からは、ヒトでBP180が自己免疫のターゲットとなりやすい機序の解明には至らなかった。しかし、本研究ではmTECにおけるタンパクレベルの自己抗原発現解析は行っておらず、今後更なる検討が必要である。一方、mTECにおける自己抗原の強制発現によって自己抗体産生を抑制できている可能性が示されたため、今後、中枢性免疫寛容の強化が新規治療戦略となる可能性が示唆された。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] What's new in the pathogeneses and triggering factors of bullous pemphigoid2022

    • 著者名/発表者名
      Ujiie Hideyuki
    • 雑誌名

      The Journal of Dermatology

      巻: 50 号: 2 ページ: 140-149

    • DOI

      10.1111/1346-8138.16654

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 中枢性免疫寛容に着目した 自己免疫性水疱症の発症機序の解明2022

    • 著者名/発表者名
      氏家 英之
    • 学会等名
      第121回日本皮膚科学会総会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2020-08-03   更新日: 2024-01-30  

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