研究課題/領域番号 |
20K21631
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分55:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
古山 賢一郎 京都大学, iPS細胞研究所, 特定拠点講師 (10868798)
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研究分担者 |
川口 義弥 京都大学, iPS細胞研究所, 教授 (60359792)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | β細胞再生 / iPS細胞 / 分化誘導 / ヒト膵島 / 膵島 / 多能性幹細胞 / 糖尿病 / 機能的膵島 / インスリン / beta cells / 糖尿病治療 / β細胞誘導 |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病治療をゴールとした多能性幹細胞からの膵β細胞分化誘導技術は着実に進歩を遂げてきてはいるが、未だに臨床応用に至っていない。つまりインスリンを発現するβ様細胞の創出はできるようになったが、十分な機能をもつβ細胞を作製する技術が未だに確立していない。それは、目指すべき機能的β細胞のprofileがヒトでは充分でなかった為に、作成した細胞がどこまで成体の機能的細胞に近似しているかの評価ができなかったからである。本研究では、申請者が明らかにしたヒト機能的β細胞プロファイルの「カタログ」を参照することで、作製過程および作製したβ細胞のインスリン分泌機構を多元的に評価して、分化誘導法を改良したい。
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研究成果の概要 |
iPS細胞の開発以降、多能性幹細胞から膵β細胞を作製して糖尿病治療を目指す試みがなされてきたが、十分な機能をもつβ細胞を再現性良く作製する技術が未だ確立していない。本研究では、以下の戦略的コンセプトのもと、iPS細胞から機能的膵島を分化誘導する方法の開発に取り組んだ。①手本とすべきヒト機能的β細胞プロファイルの「カタログ」化。②β細胞の機能発揮およびmono-hormonal化に重要な3D組織構築を持ったβ細胞の作製。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
iPS細胞の医療応用が様々な分野で推し進められているが、糖尿病治療を目指したiPS細胞由来の膵β細胞移植は、未だ実用化の目処がついていない。それは、インスリンを発現するβ様の細胞 (β-like cells)の創出は比較的容易にできるようになったが、十分な機能をもつβ細胞を再現性良く作製する技術が未だに確立できなかったからである。本研究では、これまでの研究で欠けていた視点を補い、新たな作製法を開発した。本研究成果が臨床応用への弾みとなるだけでなく、遺伝性糖尿病など疾患の解明にも貢献すると期待される。
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