研究課題/領域番号 |
20K21638
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分55:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
横山 詩子 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (70404994)
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研究分担者 |
上野 高義 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60437316)
金谷 知潤 大阪大学, 医学部附属病院, 特任助教 (50793262)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 再生医療 / 循環器 / メカニカルストレス / 細胞・組織 / バイオテクノロジー |
研究開始時の研究の概要 |
臓器は細胞と多様な細胞外マトリクス複合体(=マトリクソーム)の双方が適切に配置されて本来の機能を発揮する。本研究は、超高圧低酸素培養法を用いてヒト臍帯血管平滑筋細胞由来のマトリクソームのみから成る人工血管を開発することを目的として、超高圧低酸素を感受する分子機序を解明し、血管として最適なマトリクソームを構築する条件を見出す。さらに、大型動物への移植で耐圧性や適合性、成長性を検討する。
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研究成果の概要 |
近年生体組織の代替材料の開発が進んでいるが、弾性や剛性といった高い力学的特性を求められる血管は生体材料で作製することは困難である。本研究では低酸素下での周期的な超高圧静水圧印加培養を用いて、ヒト臍帯血管平滑筋のみから構成される移植可能な人工血管の作製が可能であることを示した。超高圧低酸素培養法により細胞―細胞間接着、細胞―細胞外マトリックス接着、および細胞外マトリックス架橋が促進されることで細胞を組織化できることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血管疾患の罹患者は多く、より生体適合性の高い人工血管が求められている。足場材料を使用しない細胞のみから構成される人工血管は、より生理的な細胞外マトリックスが構築される点から高い生体適合性が期待される。本研究で開発した超高圧低酸素培養法は細胞を自己組織化できる可能性を有することが示されたことから、今後循環器疾患のみならず他の分野での代替組織の構築にも寄与することが期待される。
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