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神経線維腫症Ⅰ型のcutaneous neurofibromaに対する外用薬開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K21653
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分56:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
研究機関京都大学

研究代表者

森本 尚樹  京都大学, 医学研究科, 教授 (40378641)

研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
キーワード神経線維腫 / 神経線維腫症Ⅰ型 / MEK阻害薬 / 外用薬 / cutaneous neurofibroma / MEK阻害剤
研究開始時の研究の概要

神経線維腫症Ⅰ型(NF1)は全身に多彩な症候を呈する腫瘍性疾患である。NF1の95%に合併する皮膚神経線維腫は未だに外科的切除以外の治療法がない。患者の社会生活の質を低下させる重篤な症状であるため、治療薬の開発が急務である。薬剤を効率よくcNFに到達させるためには外用薬が有用と考えられるが、その開発は行われてこなかった。本研究では、外科的切除以外に治療薬のないcNFに対して、MEK阻害剤を用いた、副作用の少ない世界初の外用薬を開発することを目標とする。外用MEK阻害剤の開発により、生涯にわたって増加し続けるcNFに対して、長期治療における安全性を確保できる。

研究成果の概要

神経線維腫症Ⅰ型:NF1モデルとして、細胞レベルでMEK inhibitorの影響をより詳細に検討した。NF1細胞株は持続的にERKが活性化していること、selmetinib(MEK inhibitor)で増殖およびMAPK経路が阻害されること、またその際に必要な至適濃度を求めた。その結果、NF1細胞によるMEK経路阻害の評価モデルを確立した。MEK経路阻害によりNF1細胞の増殖が止まる詳細なメカニズムが明らかになりつつある。さらに新規阻害剤との併用での作用を検討し、従来品のselmetinibとの併用で高いMEK pathwayの阻害効果を示すことがわかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

Selmetinib単剤およびGSK690693の併用でのNF1不死化細胞株の細胞増殖への影響について、併用の場合、Selmetinib単剤に比較しERK経路が強く抑制された。今後NF1の治療において、Selmetinibが無効か効果不十分の場合の二剤併用療法や、各薬剤の投与量を抑えながらの治療の可能性を示唆する。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-08-03   更新日: 2024-01-30  

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