研究課題/領域番号 |
20K21685
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分57:口腔科学およびその関連分野
|
研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
池田 弘 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (80621599)
|
研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
|
キーワード | 3Dプリント / 積層造形 / 付加造形 / エナメル質 / 生体模倣 / 歯冠修復 / クラウン / 機械的性質 / 歯冠修復物 / 生態模倣 / 複合材料 |
研究開始時の研究の概要 |
金属、セラミックス、複合材料などの既存の歯科材料において、エナメル質と力学的性質もつ実用材料はない。一方、3Dプリント(積層造形)は、造形物の形状任意性に優れることから、次世代の歯冠修復物の作製方法として有望である。そこで本研究では、独自開発した技術をもとに3Dプリント可能なエナメル質と同等の硬さをもつ新素材を創製し、新規歯冠修復物を開発する。
|
研究成果の概要 |
本研究の目的はエナメル質と同じ硬さをもつ3Dプリント冠の創製である。シリカナノ粒子を含有する3Dプリント用前駆体溶液を調製し、ステレオリソグラフィー方式の3Dプリンタを用いて前駆体溶液を積層造形した.得られた造形物を焼成し、レジンを含浸・加熱重合させることによってポリマー含浸セラミックスの3Dプリント冠を得た。新規材料の機械的性質を調べたところ、新規複合材料はエナメル質と同等のビッカース硬さと象牙質と同等の弾性係数を示した。また、物理化学的性質も口腔内で使用な値を示した。新規3Dプリント冠は歯冠修復物として有望であることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新しく開発した3Dプリント冠は、エナメル質や象牙質などの歯質に近い物性をもつ。このような材料はこれまで報告されていない。新規3Dプリント冠は新しい修復用材料として期待できる。優れた特徴を活用できれば、金銀パラジウム合金の代替材料となる可能性があると考えられる。
|