研究課題/領域番号 |
20K21702
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
竹中 彰治 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (50313549)
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研究分担者 |
清水 詩子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (10401762)
茂呂 寛 新潟大学, 医歯学総合病院, 准教授 (40509452)
小泉 健 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任助教 (10793888)
野杁 由一郎 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50218286)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | 誤嚥性肺炎 / リスクアセスメント / 訪問看護師 / 地域包括ケア / 科学的評価 / 口腔バイオフィルム / オーラルリテラシー / 迅速診断 / 認知症 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者が要介護状態となっても、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けられるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援を一体的に提供するのが地域包括ケアシステムである。そのためには、高齢者の身体変化に気づき、病院にかかったほうがよいかを判断する訪問看護師のリスクアセスメントが重要である。 本研究の目的は、在宅で、特別な機器を必要とせずに、指尖の微量血液からCRP値を判定できるキットを開発し、感染症リスクを「みえる化」することである。CRPは急性炎症の強さを判断できる鋭敏なタンパクであり、肺炎をはじめとする感染症全般の早期発見に有用である。意思疎通が困難な高齢者でも判定可能となる。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、特殊な機器を必要とせず患者の協力度に左右されない、在宅で病気発症のリスクを判定可能な科学的評価システムを開発し、地域包括ケアで活躍する訪問看護師のリスクアセスメント力を支援することである。指尖からの微量の血液から、CRP値を判定する迅速診断カセットを開発した。本カセットは、金コロイドの発色現象を利用したイムノクロマト法を原理としており、指尖から採取した10ulの全血をキャピラリーで採取するだけで判定でき、2mg/dlおよび6mg/dlを5分、4mg/dlを10分で測定可能である。測定には特別な機器を必要とせず、病院で行う測定値とも一致度は高い。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
在宅高齢者のリスクマネジメントは、訪問看護師の経験によるところが大きい。これまでは、訪問時に持ち込める測定器が限られるため、看護師はフィジカルアセスメントを通して経験の中でリスクを見抜いてきた。しかし、“身体変化の気づき”は、熟練が必要である。特に、認知症高齢者や意思疎通が困難な高齢者は、心身の変化を聞き出すことが困難なため、評価はさらに難しい。 本研究では、特別な測定機器を必要とせずに、指尖からの微量の血液から、CRP値を判定する迅速診断カセットを開発した。在宅高齢者の普段と違う様子に直面した時、「様子を見て良いか、すぐに病院に連れて行った方がよいか」という緊急性を判断するためのツールである。
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