研究課題/領域番号 |
20K21708
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
大神 信孝 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (80424919)
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研究分担者 |
橋本 和宜 名城大学, 薬学部, 助教 (10816242)
杉本 賢文 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (30759668)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 平衡感覚障害 / 有害元素 / 前庭 / 内耳 |
研究開始時の研究の概要 |
有害元素の曝露は難聴(内耳のコルチ器の障害)のリスクを増大させる事が報告されているが、平衡感覚 (内耳の前庭)への影響は不明な点が多い。本研究は、疫学研究と前庭の機能解析や元素イメージング等で評価する実験研究の融合により、ヒトとマウスで平衡感覚障害を誘発する有害元素を特定し、予防法を提案する。
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研究成果の概要 |
本研究は、ヒトとマウスを対象に平衡感覚障害を誘発する有害元素を調査した。健常者を対象に、重心動揺と唾液の元素を測定し相関関係を調べた所、元素Xレベルと重心動揺の成績が相関する傾向を示した。今後は慢性曝露指標のツメや毛髪に含まれる元素X濃度と重心動揺の相関を調べる予定である。マウスを対象に元素Aを飲水曝露しローターロッド解析により平衡感覚を評価した所、非曝露群と比較して、曝露群は有意な差は認められなかった。ロータロッド測定は前庭機能測定と有意な相関を示す事が報告されているが、今後は他の評価方法を用いた多角的な影響評価を実施する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
平衡感覚障害は転倒転落事故に直結する為、危険因子の特定は急務である。これまでに我々はヒ素などの有害元素の飲水曝露は難聴 (内耳のコルチ器) のリスクを増大させる事を報告してきたが、平衡感覚 (内耳の前庭) への影響は全く分かっていない。本研究により、ヒトで平衡感覚と関連する元素が明らかになりつつあるので、今後、動物実験でメカニズムを解析し予防法を開発する事により、社会的に意義のある成果が得られる事が期待される。
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