研究課題/領域番号 |
20K21712
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
折山 早苗 広島大学, 医系科学研究科(保), 教授 (20457203)
|
研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 12時間勤務シフト / 16時間夜勤 / 疲労 / 眠気 / ワーク・ライフ・バランス / 看護師 / 看護師の勤務シフト / 12時間夜勤 / シフト勤務システム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,12時間夜勤から16時間夜勤の移行を希望した看護師を対象に,12時間勤務システムの課題を明らかにする。そして,明らかとなった課題を基に調査項目を精選し,12時間勤務が看護師の生活,安全,健康に及ぼす影響を明らかにする。さらに,看護師がライフワークに合わせて勤務を選択し満足度が高いとされている米国のマグネットホスピタルの勤務システムを調査し,本邦の看護師にとって13時間以内の夜勤の移行を可能とする安全,安心なシフト勤務システムの構築を目指す。
|
研究実績の概要 |
本研究は、看護師の交代制勤務の16時間夜勤から13時間以内の夜勤への移行を阻む課題を探索的研究により明らかにし、新たなシフト勤務を構築するために、①16時間夜勤を含む二交代制勤務から均等12時間シフト勤務の課題を「生活面」「安全面」「健康面」から検証する②12時間勤務シフトの疲労の解明、③均等12時間勤務への移行を促進するための方策の考案の3点を実施し、13時間以内の勤務シフトへの移行を促進する新たな方策の確立を目指す。 今年度は、令和3年度に実施した8人のインタビュー結果を「生活面」「安全面」「健康面」から分析し、課題を明らかにした。長日勤(08:30~21:00)の勤務が最も疲労感が強く、特に、17:00~21:00の負担感が均等12時間シフトの移行を阻む要因であることが明らかとなった。また、16時間夜勤の負担は大きいものの、夜勤後の連続した休日が魅力であることも16時間夜勤を支持する要因となっていた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
12時間夜勤時の疲労の解明に時間がかかり、均等12時間勤務への移行を促進するための方策の開発に至らなかった。
|
今後の研究の推進方策 |
今後は、均等12時間シフトの課題として明らかとなった「安全面」「健康面」の両面を基に17:00~21:00の負担の原因を業務量と疲労から分析し、長日勤時における疲労の低減策について開発する。また、「生活面」の課題から看護師にとって働きやすい新たな勤務シフトの開発も試みる。
|