研究課題/領域番号 |
20K21720
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
赤瀬 智子 横浜市立大学, 医学部, 教授 (50276630)
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研究分担者 |
槇原 弘子 横浜市立大学, 医学部, 講師 (00708696)
吉田 智 横浜市立大学, 医学研究科, 客員講師 (00846884)
福田 真佑 横浜市立大学, 医学部, 助教 (30803465)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
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キーワード | 皮膚バリア機能 / 皮膚科学 / 光イメージング技術 / 水分量 / 皮脂 / 皮脂量 / 看護学 / ハイパースペクトル |
研究開始時の研究の概要 |
皮膚バリア機能の評価と適切な対処は疾病の予防の観点から、医療の重要な課題である。本研究は、ハイパースペクトルイメージングで皮膚バリア機能の指標データを一括測定できる方法を開発することが目的である。ハイパースペクトル技術を活用し、皮膚内の水分、また、皮脂から抽出される脂肪酸とコレステロール、セラミドについて、波長パターンと強度から物質とその濃度を対応させ測定条件を確定する。皮膚症状のない20歳代男女を対象に、確立されたハイパースペクトルによる皮膚バリア機能を測定し、測定値や相関性を評価し、測定法の妥当性を検証する。非侵襲・一括・迅速・正確・簡単な皮膚バリア機能評価ツールを提案する。
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研究成果の概要 |
皮膚バリア機能の評価と適切な対処は疾病の予防の観点から医療の重要な課題である。本研究は、光イメージング技術で皮膚バリア機能の指標データを一括測定できる方法を開発することが目的である。光技術を活用し、皮膚内の水分、脂肪酸とコレステロール、セラミドが含まれる皮脂について、波長パターンと強度から、その物質と濃度を対応させ、測定条件を確定する。 その結果、900~1700nmにおける波長内でその識別可能性が示された。角層水分量と皮脂量の実測値と光技術による反射強度については、角質水分が326組、皮脂は278組に相関関係が認められた。最終的に角層水分量と皮脂量を可視化する波長は4組の6波長に選定された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は今まで見えなかった皮膚内を可視化することにより、医療者が皮膚状態をその場で見て判断できる。これまで光技術の皮膚への臨床応用や学術レベルでの検討はなく、これが確立されれば、この技術を用いて炎症性物質を測定する等目的に合わせた新たな測定指標の確立につながり、他の医療分野にも応用可能となる。また皮膚の状態が身体の健康度の指標となる可能性がある。将来的には情報科学や工学分野と協働しスマートフォンのカメラにハイパースペクトルによる解析技術を導入して、一般の人がいつでも自分で皮膚の状態を確認できる汎用性につながる。
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