研究課題/領域番号 |
20K21734
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
中井 寿雄 金沢医科大学, 看護学部, 准教授 (10708986)
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研究分担者 |
板谷 智也 金沢大学, 保健学系, 助教 (10765192)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | K-DiPS / 災害看護 / BCP / 訪問看護ステーション / 医療的ケア児 / ICT / IoT / IoT |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、電源が必須な人工呼吸器等を要する医療的ケア児(医ケア児)が、訪問看護師等と自分の機器やバッテリー、衛生材料を1.iPadのカメラで画像認識しサーバー の情報と照合、差異は通知し更新を促す機能、2.画像認識情報からIoTによって使用期限や定量管理が可能な機能を備えた、当事者参画型災害備蓄アプリの開発である。被災時 の電源喪失や物資の不足・ミスマッチを防ぐためには、物資を撮影し画像認識させ送信、サーバー情報と照合しIoTを用いて定量管理、使用期限切れ等を管理できる機能を実装したアプリの開発が必要である。
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研究成果の概要 |
前研究から開発している、災害時要支援者が心身情報をiPadに入力し自治体がオンラインで把握できるシステムと連携することで、本人情報に基づいた備蓄に寄与するシステムの開発が目的である。2019年度までに鹿児島、石川、高知で行った実証実験を経て次の仕様変更を行った。(1)デバイスをiPadからスマホへ、(2)スタンドアローンで要支援者らが使用、(3) スマホアプリを「K-DiPS Solo」として先行リリース。IoTを用いた備蓄システムの開発が課題として残ったものの、要支援者が自分の心身情報をスマホで管理し、災害時に自らの判断で開示することで迅速な治療、看護や搬送に資する仕組みが完成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医療的ケア児・者や難病、慢性疾患で療養している者など、いわゆる災害時に脆弱な人々の避難、避難生活、療養継続に寄与する可能性がある。スマホに自己情報を入力して、自らの判断で開示できること、訪問看護や通所先、医療的ケア児支援センターなどとクラウドを介して情報共有できることは、平時からのエビデンスに基づいた備蓄や避難計画に寄与する。当初の目的であったIoTによる医療物資の備蓄管理は、開発の優先順位や現行の基盤システムの仕様変更、当事者らの意見から先送りした。災害時の物資のミスマッチを防ぐだけでなく、効率的な備蓄、平時の安心に寄与するため欠かせない機能であるため開発は継続する。
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