研究課題/領域番号 |
20K21744
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
征矢 英昭 筑波大学, 体育系, 教授 (50221346)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 毛髪コルチゾール / 認知疲労 / ストレス / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
慢性的ストレスは海馬や前頭前野機能不全に由来する認知機能低下を招く。この改善にはまず慢性ストレスレベルの定量評価が不可欠だが、いまのところ血液や唾液、尿などから急性のストレスホルモンレベルを見るしかなく、対処法の開発はいまだ決着をみない。本研究では、毛髪の成長に伴い均等に蓄積されるステロイドホルモンの内、ストレスの増悪と緩和に関係するコルチゾールと性ホルモンのバランスが生理的コンディショニング指標となるか検証する。長期的なストレスが健常成人及び高齢者の認知機能低下に及ぼす縦断的影響を検討しながら、認知疲労(精神疲労)を予防する慢性ストレスバイオマーカーを確立し、健康増進や臨床への応用を目指す。
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研究成果の概要 |
毛髪中コルチゾールが心理的疲労度や心理的なストレス変化、前頭前野と関わる認知機能の変化と関係することが示唆された。この成果は、毛髪コルチゾールが慢性ストレスを原因とした認知機能低下(認知疲労)のバイオマーカーとなることを示唆する。多くのストレッサーに苛まれる現代において、認知疲労防止の一策として利用できる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
毛髪から慢性ストレスレベルの評価し、この指標が認知機能や心理的疲労度と関係することを見出したことで、今後この指標が健康増進や臨床への応用できる可能性を示した。ストレスを起因としたメンタルヘルス低下が蔓延る現代において、この利用価値は高いと考えられる。
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