研究課題/領域番号 |
20K21754
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
建内 宏重 京都大学, 医学研究科, 准教授 (60432316)
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研究分担者 |
太田 恵 関西医科大学, リハビリテーション学部, 准教授 (30715941)
市橋 則明 京都大学, 医学研究科, 教授 (50203104)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | 姿勢 / バランス / 画像解析 / リハビリテーション / スポーツ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題では、リハビリテーション領域やスポーツ領域、一般高齢者を対象とした運動機能の評価として必須のバランス能力評価に焦点を当て、計測上の問題点(高額、煩雑、特殊環境)を根本的に解決し、かつ、現場への導入を見越した革新的な姿勢・動作バランス評価システムを開発する。当該システムはセンサレスであり、一般的なビデオカメラで撮影した動画像に対して画像処理を行い身体の動揺を検出するものである。新たに開発する手法は、極めて安価で容易に計測・評価ができるため、広く、普及する可能性を有している。評価結果はリアルタイムにフィードバック可能であり、新たなバランストレーニング機器の開発につながる可能性もある。
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研究成果の概要 |
本研究課題では、高齢者や有疾患患者において問題となる姿勢異常やバランス能力低下について、ビデオカメラで撮影した動画像を用いて全身あるいは身体各部位の動揺や運動異常を検出する新たな手法を開発することを目的として研究を実施した。 静的バランス(片足立ちバランス)および動的バランス(ジャンプ着地時のバランス)の評価に関して、動画像解析(フレーム差分法)により算出される身体全体の動揺スコアが床反力計により計測された足圧中心動揺と相関する傾向を認め、動画像解析のみにより、静的・動的バランスの評価ができる可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動作の障害は、高齢者や有疾患患者において、要支援・介護のリスクや生活の質を低下させる主たる原因となるため、その評価はリハビリテーションにおいて必須である。しかし、動作評価システムは一般に大型、高額であり、リハビリテーション現場や地域などにおいて、十分な評価が行えていなかった。 本研究により、静的・動的バランスの評価が動画像を用いたシステムにより可能であることが示された。このような動画像を用いた動作解析システムは、上記の課題を克服するための重要な成果であり、今後、リハビリテーション現場や地域での評価、あるいはスポーツ現場での評価などにに実装されることが期待される。
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