研究課題/領域番号 |
20K21755
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
後藤 剛 京都大学, 農学研究科, 准教授 (10550311)
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研究分担者 |
瀬尾 茂人 大阪大学, 情報科学研究科, 准教授 (30432462)
高橋 春弥 京都大学, 農学研究科, 助教 (30750369)
井上 和生 京都大学, 農学研究科, 教授 (80213148)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 褐色脂肪組織 / 骨格筋 / 運動 |
研究開始時の研究の概要 |
体温調節を目的とした積極的な熱産生は、主に褐色脂肪組織(BAT)と骨格筋で行われる。 BATと骨格筋は協調的に熱産生を担っていると考えられ、実際に、骨格筋より分泌される複数の生理活性物質がBAT 機能調節作用を有することが報告されている。一方で、BAT による骨格筋機能の制御機構に関する知見はほぼ認められない。そこで、本研究では、申請者らが独自に作成した新規のBAT欠失マウスを用い、BATによる骨格筋機能の生理的制御機構の解明を試みる。本研究の成果は肥満症や筋力低下などの健康問題への応用も期待される。
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研究成果の概要 |
褐色脂肪組織 (BAT) 欠失マウス (BAT lessマウス) を用いて、BAT による骨格筋機能制御機構の解明を目的として各種検討を行った。 BAT less・対照マウスの骨格筋RNAを用いてマイクロアレイ解析を行ったところ、筋繊維タイプや筋収縮関連遺伝子変化が認められた。骨格筋機能として運動機能について各種検討を行ったが、差異は認められなかった。筋再生への影響を検討したところ、BAT lessマウスにおいて、筋損傷後の筋再生関連遺伝子発現誘導の遅延および筋損傷初期の間質細胞集積の減弱が観察された。 以上より、BATの有無は運動能力に大きな影響を与えず、筋再生過程に影響することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
BATは高い熱産生能を有し、肥満症の有力な標的組織となることから、これまでのBAT 機能研究では「如何にBAT機能調節が為されているか」という受動的組織としての研究が大半であった。本研究結果はBATによる積極的な骨格筋機能制御機構の存在を示唆するものであり、学術的に意義深く、新たなBAT機能研究の方向性として今後の展開・発展が期待できる。また、来るべき超高齢化社会に向け骨格筋機能制御機構の解明は社会的関心の高い課題であり、本研究で示唆されたBATによる骨格筋機能制御機構の存在は将来的な応用が期待されることから、本研究結果は高い社会的意義を有すると考えられる。
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