研究課題/領域番号 |
20K21765
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 鹿屋体育大学 |
研究代表者 |
荻田 太 鹿屋体育大学, スポーツ生命科学系, 教授 (50224134)
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研究分担者 |
安田 修 鹿屋体育大学, スポーツ生命科学系, 教授 (00372615)
中本 浩揮 鹿屋体育大学, スポーツ人文・応用社会科学系, 准教授 (10423732)
田巻 弘之 鹿屋体育大学, スポーツ生命科学系, 教授 (40253926)
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研究期間 (年度) |
2020 – 2021
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 常圧低酸素環境 / 低圧低酸素環境 / 呼吸循環代謝応答 / 内分泌応答 / 認知機能 |
研究開始時の研究の概要 |
高い山に登ると、頭痛や睡眠障害等の体調不良を伴うことがあるが、常圧の低酸素室ではそのような症例を耳にしない。このことは、酸素分圧ではなく、外圧そのものが人体に何らかのストレスを与えていることを示唆するものである。そこで本研究は、常圧常酸素環境と低圧低酸素環境において、種々の生理応答、認知機能などを検査し、両環境でどのような差異が生じるのか、また低酸素トレーニングをするとそれらの差異が消失するか、検討するものである。
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研究実績の概要 |
低圧条件にある高山では頭痛、睡眠障害や眩量等の体調不良をおこすことがある。このことは低酸素や低い外圧が人体に何らかのストレスを与えていることを示唆するものである。本研究においては健康状態に問題の無い男子大学生を対象として、通常環境、常圧低酸素環境、低圧低酸素環境への一過性曝露およびトレーニングが、生理応答および認知機能に及ぼす影響について解析する。低酸素条件は高地トレーニングに用いられる海抜2000m相当、国内高所登山の海抜3000m相当を用い、50%VO2max、70%VO2maxにおける自転車エルゴメータ運動を用いる予定であった。この条件を用いる研究では密閉した低酸素環境で同室内に多数の被検者が入り、密となる状態を避けられないこと、呼気ガス分析を行うため研究実施者も感染の危険がある等の理由からCOVID-19感染拡大の危険性を排除することができない。そこで本年度は若年健常者を対象に、通常環境にさらされている競技者と低酸素にさらされる機会の多い競技者で血液採取による血液像、血中逸脱酵素、各種機能マーカーの測定、ならびに不安尺度と心理状態の解析を実施した。今後も対象者数を増やすことで、低酸素にさらされやすい環境が不安心理や生理応答に与える影響を解析するためのデータの蓄積につながる。加えて低酸素環境に曝露した条件での運動によって、低酸素下でも通常環境に近づく生理応答を解析する予定であった。本研究は研究代表者の突然の逝去により、実施は不可能となった。
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