研究課題/領域番号 |
20K21772
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
一之瀬 真志 明治大学, 経営学部, 専任教授 (10551476)
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研究分担者 |
小野 弓絵 明治大学, 理工学部, 専任教授 (10360207)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | スポーツ生理学 / 生体医工学 / 有酸素性エネルギー代謝 / 末梢循環 / 光技術 |
研究開始時の研究の概要 |
光技術を用いた骨格筋酸素摂取量の非侵襲連続測定法を開発し,運動時における活動筋酸素摂取量の動態と最大値を計測すること,およびそれらに対するトレーニング効果を解明することを目的とする。具体的には,申請者らが独自に開発した拡散相関分光法による活動筋血流計測と近赤外分光法による組織酸素抽出量測定の同時計測を実現し,それらの積から活動筋酸素摂取量を算出する。この新法を用いて,動的運動時における活動筋酸素摂取動態およびその最大値を測定し,さらに,トレーニング効果について検討する。
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研究成果の概要 |
本研究では,ヒトの活動筋組織の酸素摂取量に関する研究の障壁となっている測定法の諸問題を解決するために,拡散相関分光法(DCS)と近赤外分光法(NIRS)を用いた骨格筋組織酸素摂取量の非侵襲連続測定法を開発し,その有用性を検討した。本研究において開発したDCS-NIRS同時計測システムにより,活動筋の酸素摂取量の変化を非侵襲かつ連続的に測定できることを示した。さらに,随意運動と筋電気刺激による不随意運動に対する活動筋酸素摂取量の時間変化を明瞭に検出できることを確認し,DCS-NIRS同時計測システムがスポーツ生理学分野の様々な研究やトレーニング,リハビリテーションなどに応用できることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において開発に成功したDCS-NIRS同時計測システムにより,これまで検出することが困難であった,活動筋における酸素供給および酸素消費の動態を非侵襲かつ連続的に測定することが可能となった。本研究の成果は,運動能力に直接影響する活動筋の酸素摂取量の動態や最大値を規定するメカニズムの解明に資するものである。さらに,トレーニングやリハビリテーションの効果の評価,運動不足,加齢,生活習慣病などの影響の検討,疾病の早期発見・予防・治療などへの応用などスポーツ生理学分野に留まらない広範な波及効果が期待できる。
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