研究課題/領域番号 |
20K21800
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分61:人間情報学およびその関連分野
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
田中 文英 筑波大学, システム情報系, 准教授 (50512787)
|
研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | 物理エージェント |
研究開始時の研究の概要 |
将来的に注射など多少の痛みを伴う医療処置時の利活用を想定した上で、同処置中に人が感じる痛みを軽減するための、物理エージェントデバイスの開発を試みる。ソーシャルタッチに着想を得た把持型デバイスや、エージェントへの投射に着想を得た入力装置を開発し、痛み研究分野で先行実績のある刺激を用いた実験パラダイムにより、探索実験を行う。そして、麻酔など薬品を用いない新しい痛み軽減手法の確立に向けて、痛み研究とエージェント研究の間に広がる未開研究領域を探索する。
|
研究成果の概要 |
注射を受ける際などの痛み知覚を和らげる効力を有する物理エージェントデバイスを開発した。ソーシャルタッチと物理エージェントの特性を活かした本デバイスは、ユーザが「握る」感覚と「握られる」感覚を提示することによってユーザの知覚する痛みの軽減を図る。物理エージェントの複数試作を経て最終的なデバイスを開発した。加えて、Pain Research分野における先行知見を参考にして物理エージェントデバイスの有効性を検証する実験プロトコルを開発し、実験を実施した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「握る」感覚と「握られる」感覚を同時あるいは任意タイミングで提示可能な物理エージェントデバイスの開発、さらにはそれを人の痛み軽減に活かそうとする試みは学術的新規性を有する。さらにはそのデバイス利用の有効性検証に向けて、熱刺激装置を用いた痛み実験プロトコルを確立した点にも学術的な意義があるものと考えられる。ワクチン接種などの機会が全世界的に増えている近年では、将来の応用可能性に向けて社会的なニーズや意義も大きいものと考えられる。
|