研究課題/領域番号 |
20K21809
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分61:人間情報学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
佐藤 理史 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (30205918)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 自然言語処理 / 機能語 / 文末述語生成 / 文末述語解析 / 日本語処理 |
研究開始時の研究の概要 |
日本語の文末述語形式を体系的に整理し、文末述語解析システムと文末述語生成システムの2つのシステムを実現することを目指す。日本語では、文末に文法機能を担う多くの要素が出現し、「書かれていたにちがいありません = 書く + れる (受身) + テいる(状態) + タ(過去) + にちがいない(推測) + ます(丁寧)」のように複雑な述語形式を形成する。このような複雑な述語形式を上記のような構成要素に分割し、それぞれの構成要素の役割を同定する解析システム、および、構成要素から複雑な述語形式を生成するシステムを実現する。
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研究成果の概要 |
日本語では、文末に文法機能を担う多くの要素が出現し、「書かれていたにちがいありません = 書く + れる (受身) + テいる(状態) + タ(過去) + にちがいない(推測) + ます(丁寧)」のように複雑な述語表現を形成する。本研究では述語を構成する要素として、助詞137語、判定詞1語、助動詞113語、述語接尾辞74語、複合辞301語を列挙し、その文法的性質を定義することにより、このような複雑な述語表現を自動生成するシステムを実現した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、機械的な生成の観点から日本語の複雑な述語表現に対する見取り図を与えたという意味において、学術的意義がある。特に、接続型の導入により、活用形を陽に指定しなくとも文法的に正しい述語表現を生成できるようになった。本研究で実現した生成システムを利用することにより、たとえば、書き言葉から話し言葉への自動変換、キャラクタ設定に応じた発話文の自動生成などが可能となる。
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