• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

音源定位技術を利用した霊長類の音声ネットワーク可視化と社会性の評価と検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K21811
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分61:人間情報学およびその関連分野
研究機関東京大学 (2022)
京都大学 (2020-2021)

研究代表者

香田 啓貴  東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (70418763)

研究分担者 鈴木 麗璽  名古屋大学, 情報学研究科, 准教授 (20362296)
中村 克樹  京都大学, 霊長類研究所, 教授 (70243110)
研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
キーワード音声コミュニケーション / 社会ネットワーク / 霊長類 / 会話 / 音源定位 / 鳴き交わし / 可視化 / コミュニケーション / 会話ネットワーク / ロボット聴覚
研究開始時の研究の概要

ヒト社会の動物モデルとして,サル集団を対象に, 個体間コミュニケーションの高精度な可視化と評価を試みる.なかでも,従来,客観的評 価が極めて困難であった音声コミュニケーション(サルの「会話」)の可視化について,多チャンネルマイクロフォンアレイとロボット聴覚技術のなかの音源分離・定位技術HARKを利用して挑戦し,社会の評価と会話の関係についての先端研究を実現を目的とした研究である.

研究成果の概要

ヒト社会の動物モデルとして,コモンマーモセット家族集団を対象に,個体間の音声コミュニケーションの可視化と評価を,完全に非侵襲な方法で試みることを目的とした.特に,従来客観的評価が極めて困難であった音声のやり取りの可視化について,多チャンネルマイクロフォンアレイを制作し,ロボット聴覚技術を利用して挑戦した.先に実施した,音源定位環境の構築とその評価実験では,音声が雑音より大きく録音できるような環境では,正しく音源定位できた.つづいて実施したコモンマーモセットを対象にしたコミュニケーションの可視化実験でも,ペアの相互作用の様子を正しく可視化することに成功できた.

研究成果の学術的意義や社会的意義

先行研究で示唆されていた結果を追試できたこともあり,完全非侵襲な方法で評価できることが示され,この測定系の有用性が確認できたと言えるだろう.また,個体ペアの社会特性を反映するような行動データも収集でき,今後の社会ネットワーク解析において重要な知見になり得る可能性を提供できたと考えている.今後は,2個体間の操作実験に加え,他個体での相互作用の観察など,条件を整理して社会性の評価系の提案に貢献できる成果を示すことができたと考えらえる.

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] 発声の霊長類的基盤:情動と社会集団における音声交換とその役割についての考察 -群れ社会での音声の運用に着目して-2023

    • 著者名/発表者名
      香田啓貴
    • 雑誌名

      日本音響学会誌

      巻: 79 ページ: 34-40

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 霊長類の群れ社会での音声交換と音声の情動2023

    • 著者名/発表者名
      香田啓貴
    • 学会等名
      日本音響学会2023年春季研究発表会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] コミュニケーションのみらいのカタチ2021

    • 著者名/発表者名
      香田啓貴
    • 学会等名
      第10回超異分野学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2020-08-03   更新日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi