研究課題/領域番号 |
20K21822
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分61:人間情報学およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 (2021-2022) 国立情報学研究所 (2020) |
研究代表者 |
高谷 剛志 筑波大学, システム情報系, 助教 (90809758)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | サーモグラフィ / コンピュータビジョン / コンピュテーショナルフォトグラフィ / サーマルイメージング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,サーモグラフィは温度計測技術であるという固定観念を崩し,より多様な計測を可能にするコンピュテーショナルサーモグラフィを萌芽させることである.サーモグラフィは物体の温度を直接的に計測しているとしばしば勘違いされるが,実際は,熱物体から放射される遠赤外光を計測することで間接的に温度計測を行っている.そこで,本研究では,特殊な光学系や照明方法の工夫によって写真撮像を革新したコンピュテーショナルフォトグラフィ技術を活用することで,サーモグラフィの原理である遠赤外光撮像を革新する.
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研究成果の概要 |
研究期間全体を通じた成果として,二波長差分計測を応用し,二組の二波長計測から大気中における遠赤外光の減衰量を計測することで,熱物体までの距離を推定する手法を構築した.特徴として,パッシブセンシング方式であり,光源・熱源を必要とせず,熱を持つ対象物体が放つ遠赤外光放射を用いる点がある.現在のところ,数メートルから数十メートル先にある比較的高温物体までの距離を推定可能であることがわかっている.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
サーモグラフィは様々な分野においてすでに活用されているが,どの分野でも計測された温度を解析することに基づいており,サーモグラフィの本質である遠赤外光の解析ではない.すなわち,サーモグラフィは温度計測としての価値しか知られていないのが現状である.本研究によって,これらの学術領域における解析を飛躍的に進化させることに貢献できるのみならず,これまでサーモグラフィを利用してこなかった分野にまで活躍の場を与えるなど,大きな波及効果が期待される.
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