研究課題/領域番号 |
20K21846
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分63:環境解析評価およびその関連分野
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
笹谷 めぐみ (豊島めぐみ) 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 准教授 (80423052)
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研究分担者 |
志村 勉 国立保健医療科学院, その他部局等, 上席主任研究官 (40463799)
神谷 研二 広島大学, 医療政策室, 特任教授 (60116564)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 放射線 / 発がん / 幹細胞 / 細胞競合 / 放射線発がん / 化学発がん |
研究開始時の研究の概要 |
近年、正常細胞は、「細胞競合」によりがん細胞を認識、排除していることが報告され、がん制御における「細胞競合」の重要性が注目されている。我々はこれまでに、極低線量の発がん影響とDNA上の放射線痕跡を高感度に検出可能な放射線発がんモデルを開発した。このマウスモデルを用いて、発がんにおける「細胞競合」現象を示唆する知見を得た。そこで本研究課題では、我々の研究成果を応用し「細胞競合」を検出できるマウスモデル、およびex vivoシステムを開発、利用し、発がんにおける「細胞競合」を制御する分子機構の解明を目指す。
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研究成果の概要 |
近年、この「細胞競合」機構が組織や器官の発生のみならず、発がんを制御するためのシステムとしても用いられていることが報告され、発がんにおける「細胞競合」の重要度が注目されている。そこで本研究は、我々がこれまでに得た知見を応用し、「細胞競合」を検出することができるマウスモデルを作成した。得られたモデルマウスを用いて腸管陰窩に存在する幹細胞において、「細胞競合」がみられることを観察した。さらに、この「細胞競合」現象が、マウスの週齢により異なることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、我々がこれまでに得た知見を応用し、「細胞競合」を検出することができるマウスモデルを作成し、腸管組織幹細胞における「細胞競合」を組織レベルで解析した。本研究で観察される「細胞競合」機構は発がん過程において重要な役割を果たすと考えられるため、新しい放射線発がん機構として学術的に高い意義を有すると考える。また、本研究で明らかにされる「細胞競合」の機構解明は、将来的に、新抗がん戦略としても期待できると考える。
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