研究課題/領域番号 |
20K21858
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分64:環境保全対策およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
橋本 義輝 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (00323254)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 微生物 / 酵素 |
研究開始時の研究の概要 |
アジ化物は多方面で利用されている化合物ではあるが、その多くが極めて毒性が高く爆発性を有する上に処理技術が不十分である。我々はアジ化物分解菌の単離、アジ化物代謝に関わる酵素(アジ化物変換酵素)の単離、諸性質の解明などに成功している。本研究では、毒性の高いアジ化物の分解反応機構を解明することを目的とする。さらに、本研究によって明らかになる情報を基に、アジ化物を効率よく低減・無害化あるいは有用物質に安全に変換する生物機能を持つ新たな微生物の育種を目指す。
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研究成果の概要 |
アジ化物は猛毒性の物質であり、その多くが爆発性を有する。また、アジ化物の代謝(およびそれに関わる酵素および遺伝子)は未解明である。本研究では、アジ化物変換酵素がどのようにアジ化物を変換するか分子レベルで解析することを目的とする。 アジ化物変換酵素の大量発現系を構築し、本酵素の精製酵素標品の大量調製方法の確立に成功した。種々の解析から、アジ化物の変換触媒に大きく寄与する活性アミノ酸残基の特定に成功するなど、生物による猛毒性・爆発性を示す化合物の分解メカニズムの一端を解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的には、これ迄に報告例のないアジ化物分の分解に関わるアジ化物変換酵素について分解メカニズムを世界で初めて詳細に解析することに成功した。 著しいアジ化物変換能力をもつ新たな微生物の育種に成功したことで、将来的には、爆発処理などによらない環境に優しい方法で、環境負荷物質であるアジ化物を安全に分解し無毒化する新規廃棄物処理技術の開発が期待される。
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