研究課題/領域番号 |
20K21862
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分64:環境保全対策およびその関連分野
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
北澤 君義 信州大学, 学術研究院工学系, 教授 (90143825)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | コールドリサイクル / 廃棄金属筐体 / 延性蘇生 / インクリメンタル平坦化 / 変形集合組織 / 曲げ性 / アップグレード / インクリメンタルフォーミング / 室温加工軟化 |
研究開始時の研究の概要 |
廃棄金属筐体を熔解せずに室温状態で塑性変形させて平板に戻すコールドリサイクルが可能になれば,熔解過程を経ないため,エネルギー消費量と温室効果ガス排出量が共に激減する.しかし,コールドリサイクル板は,加工硬化部の低延性によりその再成形は難しい.もし,低延性の原因である変形集合組織がコールドリサイクル中にランダム化すれば,コールドリサイクル板の再成形の際に生じる微小割れはその初期段階で成長が停止するはずである.本研究はこの延性蘇生の新学理(変形集合組織のランダム化による微小割れの停止機構)の実験的解明を通して,不可能とされている廃棄金属筐体の延性蘇生コールドリサイクルの可能性に挑戦する.
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研究成果の概要 |
廃棄金属筐体の延性蘇生コールドリサイクル(廃棄金属筐体を熔解せずに,室温状態で塑性変形させて,延性のある均一板厚の平板に戻す)の可能性に挑戦した.コールドリサイクル中のインクリメンタル平坦化における変形集合組織のランダム化に着目し,その制御因子と考えられるインクリメンタル平坦化のハンマリングの成形ピッチを変えて,延性蘇生の発現を調べた.その結果,成形ピッチを小さくして製造された硬質アルミニウムのコールドリサイクル板では,その曲げ性が素板を上回ることが明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
廃棄金属筐体を熔解せずに室温状態で塑性変形させて平板に戻すコールドリサイクルが可能になれば,熔解過程を経ないため温室効果ガス排出量が激減する.しかしコールドリサイクル板は,加工硬化部の低延性によりその再成形は難しい.このためコールドリサイクルの成否は延性の蘇生にある.コールドリサイクル過程のインクリメンタル平坦化による変形集合組織のランダム化という新発想の視点から延性蘇生の可能性を明らかにした.
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