研究課題/領域番号 |
20K21872
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山田 勇磨 北海道大学, 薬学研究院, 准教授 (60451431)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 薬物送達システム / ミトコンドリア / 共生 / 移植 / オルガネラ製剤 |
研究開始時の研究の概要 |
細胞内部の異常ミトコンドリアの割合が増加すると、正常な細胞機能を維持する事が困難となり疾患を発症すると考えらえている。従って、ミトコドリアの質・量を制御する技術はミトコンドリアを標的とした革新的治療法の創出にも貢献する。本申請研究では、細胞内のミトコドリアの質・量を制御することが可能となる、細胞共生能を有する『人工ミトコンドリア』の開発を進める。本研究で開発する人工ミトコンドリアは、オルガネラ製剤という新しい領域を拓き、根本的な治療が難しいミトコンドリア病などの治療に大きく貢献する事が期待される。
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研究成果の概要 |
ミトコンドリアを疾患細胞に移植するミトコンドリア移植療法は非常に有用であるが、治療効果を得るのに最適な共生 (細胞導入・ミトコンドリアコミュニケーション)が実現できていない事に問題があった。本申請研究では、治療用ミトコンドリアとして共生能を付加した人工ミトコンドリアを創製する事を研究の目標に据えた。本申請研究では、①人工ミトコンドリアの製剤化および細胞内動態の最適化、②ミトコンドリア病モデルを用いた治療効果の検証。研究期間内に、人工ミトコンドリアの創製に関する一定の成果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発を進めた人工ミトコンドリアは、オルガネラ製剤という新たな領域を拓き、根本的な治療が難しいミトコンドリア病などの治療に大きく貢献する事が期待される。さらに、組織・個体レベルでの人工ミトコンドリアの移植が実現すれば新たなモデル動物を作出し、ミトコンドリアが関連する個体レベルの生命現象の生体制御研究を世界に先駆けて着手する事が可能になる。本申請研究で得た知見は、我が国の科学技術発展および新薬開発にも大きく貢献するが期待される。
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