研究課題/領域番号 |
20K21882
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
吉岡 耕太郎 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 特任助教 (70780641)
|
研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | アンチセンス核酸 / 脳血液関門 / 脳血流関門 |
研究開始時の研究の概要 |
核酸医薬の臨床開発が急激に進んでいるが脳や脊髄など中枢神経領域では、身体的に負担の大きい髄腔内投与のみであり、血流から脳への関門(BBB)を通過することが最大の課題となっています。本研究者は、新しい核酸構造を有する2本鎖核酸を考案し、静脈内に投与することで、特殊な薬物送達分子を用いないまま、核酸分子単独で標的の遺伝子を制御する効果を飛躍的に向上することに成功しました。そこで、本研究では上記技術を応用した、受容体を介したBBB通過機構に着目して、従来の1本鎖核酸医薬では不可能だったBBB通過性の核酸医薬を開発し、神経変性疾患の治療法を開発します。
|
研究成果の概要 |
核酸医薬は抗体医薬に続く次世代医薬として臨床開発が急速に発展しているが、その臓器送達はデリバリー担子の特性に依存し、加えてその毒性も大きな問題であった。研究者は、従来の1本鎖アンチセンス核酸に、突出させた相補的核酸鎖を結合させ、突出した核酸分子そのものをデリバリー担体として利用した新規2本鎖核酸であるオーバーハング2本鎖核酸(ODO)を考案した。オーバーハング構造の鎖長・核酸化学修飾においてトランスフェリン結合能を大きく向上する鎖長・核酸間結合修飾および糖部化学修飾を見出し、in vivo遺伝子抑制効果を向上することに成功した。。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の核酸医薬とは全く分子構造が異なるODOはリガンド分子を用いないトランスフェリン介在性細胞内取り込み能という革新性を有しており、本研究により中枢神経標的の核酸医薬のブレイクスルーを起こし、アルツハイマー病などの神経難病やうつ病など超高齢社会を迎えて健康寿命を脅かす神経精神疾患の根本治療開発への大きな波及効果が期待される
|