研究課題
挑戦的研究(萌芽)
オリゴデンドロサイト(OLG)に病変の首座をもつ多系統萎縮症(MSA)とKrabbe病に焦点を当て、①OLGに極めて特異的に取り込まれる人工リポソームを用いて、MSAのモデル作製と病態解明、治療薬開発をめざす。また②研究協力者が樹立した大量培養可能なヒトOLG初代培養細胞に由来するエクソソームを使用しKrabbe病の新規酵素補充療法を試みる。さらに③経鼻腔投与による中枢神経へのアクセスが可能か再現性を含めて検証する。 これによりリポソーム・エクソソームが、その優れた細胞・組織移行性により細胞種特異的異常タンパク質の伝播に関与し、治療の標的あるいは手段となる可能性について検証する。