研究課題/領域番号 |
20K21910
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
関根 秀一 東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (60541737)
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研究分担者 |
本間 順 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (50507366)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | リンパ管再生 / リンパ管内皮細胞 / 共培養 / 組織工学 / 再生医療 / 細胞シート / リンパ管切除モデル / 脂肪由来間質細胞 / リンパ管 / 灌流培養 / 血管床 / バイオリアクター / 3次元組織 |
研究開始時の研究の概要 |
生体外で細胞を組織化し再生組織として不全部に移植する再生医療が始まっている。我々はこれまでに生体外で構築した再生組織内へ毛細血管を導入する技術を開発し、生体同様に血管から灌流培養を可能とする血管付き3次元心筋組織の構築を可能とした。本研究ではこの技術を基に、再生立体組織の恒常性維持を目指した3次元毛細リンパ管組織の構築法を開発する。本研究によってリンパ管の新生・再疎通による微小環境の恒常性維持メカニズムの解明に寄与することのみならず、リンパ浮腫をはじめとする難治性疾患に対する病因の解明や新治療法の技術開発が可能となり、再生医療へ大きく貢献する。
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研究成果の概要 |
リンパ管内皮細胞のネットワークを含む細胞シートが、in vivoでの移植後のリンパ管新生を促進するかどうかを評価した。ヒトリンパ管内皮細胞とヒト脂肪由来間質細胞を共培養し、リンパ管内皮ネットワークを有する細胞シートを構築した。3層構造の細胞シートをラット皮下組織に移植して2週間後に、ヒトリンパ管内皮細胞由来のリンパ管を観察した。リンパ管の数、直径、深さは、3:2比細胞シートに脂肪由来間質細胞シートを2枚重ねたコンストラクトで最大であった。このコンストラクトをラットの大腿リンパ管切除モデルに移植したところ、移植細胞と宿主リンパ管内皮の両者を含む機能的なリンパ管が形成された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はリンパ管の新生・再疎通による微小環境の恒常性維持メカニズムの解明に寄与することのみならず、リンパ浮腫をはじめとする難治性疾患に対する病因の解明や新治療法の技術開発が可能となり、医療へ大きく貢献すると考える。
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