研究課題/領域番号 |
20K21913
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 国立医薬品食品衛生研究所 |
研究代表者 |
大久保 佑亮 国立医薬品食品衛生研究所, 毒性部, 主任研究官 (80596247)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | Notchシグナル / Deltaシグナル / 神経幹細胞 / 神経新生 / Delta-Notchシグナル / AAV / Multivalent ligands / シグナルの賦活化 / Notch-Deltaシグナル / 自己複製 |
研究開始時の研究の概要 |
ヒトの記憶障害やうつ病など社会的に治療の要請が高い疾患と海馬神経新生の低下との関連が指摘されており、神経新生を賦活化することでその治療につながると期待されている。しかしながら、単に神経新生を促進するだけでは神経幹細胞の減少を伴い、後に大きな副作用が生じる可能性がある。本研究では、双方向にシグナルを伝達するNotch-Deltaを利用し、神経幹細胞の自己複製及び神経新生の両輪を賦活化する技術を開発する。
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研究成果の概要 |
海馬における神経新生の賦活化は記憶障害などの治療につながると期待されているが、神経幹細胞の老化や枯渇を引き起こすことが懸念されている。そこで本研究では、まずタンパク質のクラスター化技術を用いたNotchシグナル活性化による神経幹細胞の自己複製の賦活化法を開発する。その後アデノ随伴ウィルスを用いたDeltaシグナルの活性化により神経新生を亢進する2段階の手法を開発する。本研究では、細胞を用いてNotch-Deltaシグナルのそれぞれの活性化法を検証した。また、ラット海馬においてそれらの活性化法及び神経幹細胞の自己複製や神経新生を検出する基盤技術を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトの記憶障害やうつ病など社会的に治療の要請が高い疾患と海馬神経新生の低下との関連が指摘されており、神経新生を賦活化することでその治療につながると期待されている。一方で、過剰な神経刺激による神経新生の促進は神経幹細胞を減少させることが報告されており、適切な治療法の開発には安全性も考慮する必要がある。本研究において、副作用を抑えた神経新生の賦活化法を開発するための基盤技術を確立した。今後、これらの技術を用いた治療法の開発が期待される。
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