研究課題/領域番号 |
20K21947
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0101:思想、芸術およびその関連分野
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研究機関 | 東大阪大学 |
研究代表者 |
吉田 唯 東大阪大学, その他部局等, 講師 (70880847)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 神代文字 / ホツマツタエ / 酒井勝軍 / 平田篤胤 / 中里義美 / 超古代史 / 完全言語 / ホツマ文字 / 近世神話 / 山田孝雄 / 偽書 |
研究開始時の研究の概要 |
神代文字は、江戸時代から近現代まで一部の信奉者によって古代の文字(漢字伝来以前の日本固有の文字)であると信じられており、神代文字に関する書籍についても、非学術的なものが大半を占める。本研究課題は、近世の偽作である神代文字資料に着目することで近世以降の学問史、宗教史、あるいは政治史のなかで神代文字を捉え直し、それが昭和戦時期に興隆を見せた思想的背景を明らかにすることを目的としている。
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研究成果の概要 |
長らく研究史から排除されてきた「神代文字」の重要性に着目した。 神代文字は、江戸時代から近現代まで一部の信奉者によって古代の文字(漢字伝来以前の日本固有の文字)であると信じられており、神代文字に関する書籍についても、非学術的なものが大半を占める。本研究課題は、近世の偽作である神代文字資料に着目することで近世以降の学問史、宗教史、あるいは政治史のなかで神代文字を捉え直し、それが昭和戦時期に興隆を見せた思想的背景を明らかにしたものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
寺院資料の調査をしているチームが対象とする資料は、多くが前近代のものであり、目録作成と大まかな寺院の実体解明が主となっている。特に荒唐無稽な偽書扱いをされている神代文字資料にいたっては悉皆調査では見向きもされず、神代文字信奉者である松本善之助が『合本ほつま』(日本翻訳センター、2013年)などで一部紹介しているに留まっているのが現状であり、近世以降の思想史として考察・分析には及んでいなかった。本研究課題では、寺院所蔵の文献調査に精通した研究者のほか、近世以降の新興宗教や政治史に長けた研究者の協力を得ることで、神代文字資料の重要性を学界に示すことができた。
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