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近代日本における中国陶磁研究への新たな視座―小森忍の活動を通して

研究課題

研究課題/領域番号 20K21953
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0101:思想、芸術およびその関連分野
研究機関独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館 (2023)
地方独立行政法人大阪市博物館機構(大阪市立美術館、大阪市立自然史博物館、大阪市立東洋陶磁美術館、大阪 (2020-2022)

研究代表者

宮川 典子  独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, 工芸課, 研究員 (10884679)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
キーワード中国陶磁 / 近代 / 小森忍 / 近代中国陶磁研究
研究開始時の研究の概要

大阪出身の小森忍(1889-1962)は窯業技術者、陶磁研究者、収集家、陶芸家など多彩な面をもち日本の近代陶芸を語るうえで重要な人物の一人である。しかし、その活動の幅広さと重要さに比して知名度が低く、また小森に関する数少ない学術的な研究も主に文献中心となっている。
本研究は、世界的に中国陶磁の学術的研究がはじまった19世紀後半から20世紀前半に、小森が渦中の中で古窯址の探索を行いながら収集し制作した作品を調査する。これによって、これまで抜け落ちていた小森の美術的な視点を埋め、近代日本の中国陶磁研究を担った小森の功績に新たな見解を提示する。

研究実績の概要

本研究は、世界的に中国陶磁の学術的研究がはじまった19世紀後半から20世紀前半に活躍した小森忍が再現を目指した中国陶磁を体系的に整理し、美術史的な面からの考察を加えることで、近代日本の中国陶磁研究の様相を明らかにし、小森忍の功績に新たな見解を提示することが目的である。
本年度は所属機関が変わったことで研究環境の変化が大きく、予定していた中国や韓国などの国外調査が困難となった。そのため、陶雅堂窯作品及び旅順博物館関連資料に関しての文献資料の収集と整理を行った。『陶雅集』『満蒙』『陶磁』『彩壺会講演録』、『大日本窯業協會雑誌』などの小森忍、陶雅会、及びその関係者によって記された資料を中心に調査を行い、とくに陶雅会定期展覧会に出品された作品の検討を行った。そのほか、研究対象作品に関連する作品が出品された展覧会の参観調査を行い、研究成果の公表に向けての準備を進めた。
国内調査においても、予定していた小森作品所蔵機関への調査は叶わなかったが、所属機関が所蔵する板谷波山や河井寛次郎などの中国陶磁に倣った作品群の調査を通して、小森作品との比較を行うことができた。とくに、近代日本の中国陶磁研究における小森の窯業研究者としての側面を再認識することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2020年からの新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、当初より計画していた海外調査及び国内各機関での作品調査に遅れが生じている。

今後の研究の推進方策

次年度は今年度と比べ国内外の調査が可能になると考えられるため、国内外の調査に比重を置いて研究を進めたい。特に国内の調査では、中国からの帰国後、精力的に中国陶磁倣古作品の制作をしたと考えられている三重の府中窯作品の調査、整理を通して、小森が再現を目指した中国陶磁の様相を明らかにする。
なお、研究成果については順次、所属学会や所属機関などで口頭発表、論文発表をしていく予定である。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-09-29   更新日: 2024-12-25  

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