研究課題/領域番号 |
20K21954
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0102:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
久田 行雄 北海道教育大学, 教育学部, 講師 (60883189)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 仮名遣い / 契沖 / 和字正濫鈔 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では契沖『和字正濫鈔』に記された語やその語釈・出典などを整理し、それらを先行する仮名遣い書と網羅的に比較・分析することを通して、『和字正濫鈔』の成果を学問の連続性という観点から捉え直す。これらの検討を通して、江戸時代から明治時代にかけて継承されてきた『和字正濫鈔』と、その前史との関係を明らかにし、仮名遣い書の歴史を再構築する。また、語釈や出典について記載したデータや、それらのデータを整理したことで得られる仮名遣い書の内部情報を一般に公開することで、仮名遣い研究の基盤を提供する。
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研究成果の概要 |
本研究は歴史的仮名遣いを発見したと評される契沖『和字正濫鈔』(元禄8年〈1695〉刊)の成果を、仮名遣いにおける学問の連続性という観点から捉え直すことを目指すものである。『和字正濫鈔』と先行する仮名遣い書を対照させ、影響関係を調査したところ、荒木田盛徴『類字仮名遣』(寛文6年〈1666〉刊)と『初心仮名遣』(元禄4年〈1691〉刊)と合致する語が少なからず存在することを明らかにし、『和字正濫鈔』は先行仮名遣い書の成果を取り入れた上で成立した可能性が高いことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
仮名遣い研究において画期的な成果と見なされてきてた『和字正濫鈔』を、仮名遣いにおける学問の連続性という観点から捉え直したことの意義は大きい。また、『和字正濫鈔』に掲載された語を計量的に分析する方法は、今後、他の仮名遣い書研究にも活用できるものと期待される。
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