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敗戦前後の「日本浪曼派」周縁の文学的営為に関する研究:『文藝世紀』を視座として

研究課題

研究課題/領域番号 20K21958
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0102:文学、言語学およびその関連分野
研究機関呉工業高等専門学校 (2021-2022)
大阪大学 (2020)

研究代表者

福田 涼  呉工業高等専門学校, 人文社会系分野, 助教 (10880239)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード文藝世紀 / 日本浪曼派 / 三島由紀夫 / 太宰治 / 高見順 / 落語 / 書簡 / 直筆原稿 / 木山捷平 / 中河與一 / 平野謙
研究開始時の研究の概要

本研究では、戦中から敗戦前後にかけて刊行された雑誌『文藝世紀』に注目することで、当該時期に「日本浪曼派」の周縁で行われた文学的営為の一端を浮き彫りにする。具体的には、『文藝世紀』やその主宰者である中河與一と関わりが深い文学者(三島由紀夫、太宰治、高見順ら)の創作を読み解くことで、「日本浪曼派」が同派の近傍にいた文学者たちに与えた影響の内実を解明する。こうした作業を通して、戦中期に跋扈した国粋的な文学グループとして矮小化されてきた「日本浪曼派」を、より広い射程をもった複層的な文学運動として捉え直し、同派を昭和文学史の内部に再定位する。

研究成果の概要

本研究では、日本浪曼派系の雑誌「文藝世紀」と関わりを持つ文学者らが敗戦前後に著した作品を分析することで、当該時期における文壇の状況の一端を明らかにすることを試みた。具体的には、①三島由紀夫や太宰治らの作品に内包されていた「文藝世紀」に対する批判意識を浮き彫りにするとともに、②同誌とも密接な関係を有する学会未公開の資料について、調査・分析を実施した(②については、成果の公表に向けて準備を進めている)。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、文学史上の死角となっている『文藝世紀』の再評価を行うと同時に、三島・太宰といった世代や文学的出自の異なる作家たちの営みを、同一の問題系のなかで考察した。その過程で、三島や太宰の創作が、その掲載誌である『文藝世紀』を批判・相対化する要素を内包していることが明らかとなった。
また権利の都合上、現段階では詳述し得ないが、三島由紀夫に関する未公開資料を翻刻(完了済)するとともに、解題の執筆と公表の準備を進めている。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 「むき」な人々 近代小説の意地張り派たち2022

    • 著者名/発表者名
      外村彰
    • 総ページ数
      294
    • 出版者
      龜鳴屋
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2020-09-29   更新日: 2025-01-30  

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