研究課題/領域番号 |
20K21961
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0102:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
平川 恵実子 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (30881768)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 古典文学 / 仏教文学 / 仏教 / 聖教 / 寺院調査 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では主に四国内の仏教寺院が所蔵する文献を書写した僧や、所持した僧の所属寺院や名前などに注目し、寺院や僧の間の関係性について検討する。文献の来歴や内容を分析することによって、僧の行動内容や行動範囲、学習法や布教の仕方の解明を目指すとともに、寺院がいつどのような文献を必要とし収集したのかという蔵書全体の構成についても検討する。また、それらの検討結果と関連した仏教寺院において文献調査を行う。
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研究成果の概要 |
四国内の仏教寺院で活動していた僧や寺院同士の関係性に注目し、諸寺院の文献目録を参照した。表紙・奥書・識語等に記された僧の名を通覧し、頻度が高い僧を抽出した。その僧が赴き典籍を書写した寺院や、特定の僧が書写した典籍を再び書写した僧、一流伝授の師資関係などを整理し、寺院間や僧侶間の交流の実態を確認した。これらの作業の過程で、徳島県における真言宗寺院の蔵書を調査する必要性が生じたため、他の寺院に影響を与えた瑞龍山無盡蔵院正興寺(徳島県鳴門市)に加え、正興寺と関係の深い東明山大谷院童学寺(徳島県名西郡石井町)の徳島県内の二ヶ寺において蔵書の悉皆調査を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
四国内の仏教寺院で活動していた僧や寺院同士の関係性に注目し、諸寺院の文献目録を参照した。表紙や奥書・識語等に記された僧の名を通覧し、頻度が高い僧を抽出する他、寺院間や僧侶間の交流の実態を確認した。また、徳島県の真言宗寺院である瑞龍山無盡蔵院正興寺(鳴門市)と東明山大谷院童学寺(名西郡石井町)の二寺で蔵書調査を行うことにより、新たな資料が確認でき、寺院間や僧侶間の交流がさらに明らかになりつつある。
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