研究課題/領域番号 |
20K21969
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0102:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 静岡大学 (2022) 聖隷クリストファー大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
高瀬 奈美 静岡大学, 情報学部, 講師 (20705199)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 外国語学習 / スピーキング / オンラインコミュニケーション / CALL / 英語教育 / 教科教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、英語母語話者とのビデオレター(VL)を利用した非同時情報交換型の言語活動を通した、言語能力(特にスピーキング能力)向上特性を明らかにすることである。VL動画作成や受信したVL動画視聴による、学習者のスピーキングにおける複雑性、正確性、流暢性などの変化を言語活動前後で比較し、またこれを対面での同時接続型の場合と比較検証する。VLの特異な言語学習特性を明確化することで、将来的な言語習得方法の重要な一手法を切り開くことを最終目標としている。VLは時間制約を受けず、幅広い学習者を対象とできることから、広範囲な学習かつ効果的な学習方法として高い価値が期待できる。
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研究成果の概要 |
分析結果により、VLを利用してスピーキング練習する効果が、語彙の使用に影響するのではないかと考える。VL群と非VL群の指標を比較した結果、文章の複雑性指標が非VL群において顕著に減少した。VL群は、変化がなかった。語彙の正確性、語彙の多様性、発話速度、調音速度についてはVL群と非VL群の両グループで事前事後の変化がなかった。 さらに、使用語彙のレベル別の割合を分析すると、VL群は、基礎的な語彙が減っているのに対して、非VL群は増加していた。一方で、難易度の高い語彙の割合は、VL群は大きな変化が見られないものの、非VL群は減少した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オンラインのコミュニケーション活動は、様々な方法で行うことができるが、VLと非VLを利用して活動を行った結果、VL群は非VL群と比較して、使用語彙のレベルに影響があることが示唆された。初級学習者が短期間ではあるが、英語母語者との交流を可能にした。様々な習熟度の学習者がVLをスピーキング練習として取り入れ、様々な国の英語話者とやり取りすることで、スキル向上の一助になると考える。
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