研究課題/領域番号 |
20K21999
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0102:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
城阪 早紀 同志社大学, 研究開発推進機構, 助手 (60852605)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 軍記物語 / 『覚一本平家物語』 / 『延慶本平家物語』 / 語句 / 平家物語 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、選出した異なり語200語について、『覚一本平家物語』と『延慶本平家物語』の全用例の意味・用法を記述し、語句の使用基準の差異から両本の編纂方針を析出するものである。この分析を通して、これまで平家物語の一伝本という位置づけであった覚一本と延慶本を、それぞれの編纂方針に基づく『覚一本平家物語』と『延慶本平家物語』という別作品として捉え直し、平家物語の伝本関係を再構築することを目指す。
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研究成果の概要 |
(1)『覚一本平家物語』と『延慶本平家物語』について、どの語句が何回使われているのかをまとめた「平家物語伝本語句対照表」を作成し、一方にのみ使われる語句・多く使われる語句にはどのようなものがあるかを明らかにした。 (2)批評句として用いられる形容詞「うたてし」「あさまし」などを取りあげ、両本における使用基準の明確な差異を把握した。この差異は、一作品の異文の範疇を超えるものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究期間内の成果は、これまで『平家物語』の異本として位置づけられてきた覚一本・延慶本を、それぞれの編纂方針に基づく別作品『覚一本平家物語』・『延慶本平家物語』と捉え直すのが妥当ではないかと問題提起するものである。伝本関係の再構築にあたり、調査対象を『覚一本平家物語』・『延慶本平家物語』以外にも広げること、それに伴って検討する語句を多くすることが、さしあたり取り組むべき課題である。
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