研究課題/領域番号 |
20K22014
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0103:歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
高田 雅士 一橋大学, 大学院社会学研究科, 研究補助員 (00876261)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 日本現代史 / 地域史 / 史学史 / 住民運動 / 文化財保存運動 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、高度成長期の歴史や文化をめぐる住民運動に即して、地域社会の変容とそのなかで顕在化する人びとの歴史意識について明らかにしようとするものである。具体的には、京都府南山城地域をフィールドとし、1973年に城陽市で「緑と教育と文化財を守る会」が結成されるに至るまでの同地域における文化財をめぐる住民運動を対象とする。 そうした検討によって、高度成長期という時代に、地域に生きる人びとがどのような課題に直面していたのか、さらに住民運動をとおしてそうした課題を克服しようとした際、人びとは地域の歴史とどのように向き合ったのかを解明する。
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研究成果の概要 |
本研究では、高度成長期の歴史や文化をめぐる住民運動に即して、地域社会の変容とそのなかで顕在化する人びとの歴史意識について明らかにした。具体的には、京都府南山城地域をフィールドとし、1973年に城陽市で「緑と教育と文化財を守る会」が結成されるに至るまでの同地域における文化財をめぐる住民運動を対象としている。 そうした検討によって、高度成長期という時代に、地域に生きる人びとがどのような課題に直面していたのか、さらに住民運動をとおしてそうした課題を克服しようとした際、人びとは地域の歴史とどのように向き合ったのかの解明を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、高度成長期の住民運動をめぐる研究が活性化しており、そこでは地域の「開発」に対抗する住民運動が注目され、検討が深められてきた。しかし、「開発」は地域の歴史や文化をも破壊するものであったという点については思いのほか見過ごされてきた。「開発」によって文化財が破壊されようとする際、その地域に生きる人びとは文化財やその背景に存在する地域の歴史とどのように向き合おうとしたのか。そのような住民運動の担い手の歴史意識に注目し、具体的な地域に即して明らかにした点が、これまでの研究にはみられない本研究の学術的意義および社会的意義といえる。
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