研究課題/領域番号 |
20K22033
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0103:歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
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研究機関 | 福井工業高等専門学校 |
研究代表者 |
木村 美幸 福井工業高等専門学校, 一般科目(人文系), 助教 (40881066)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 海軍 / 兵事資料 / 志願兵 / アジア・太平洋戦争 / 地域社会 / 地域 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、海軍志願兵を取り上げることによって、地域における戦争と軍隊のあり方を明らかにすることにある。特に地域がどのように戦争に協力したかを検討するために、市町村役場文書である海軍関係の兵事資料を複数用いて、海軍志願兵関係兵事会議の分析を行う。これによって、地域における志願兵徴募にどのような人物・団体が関与し、どのような構造で志願兵を集めていたかを明らかにする。この研究を通じて、従来陸軍や徴兵制を中心として考えられてきた軍隊と地域の関係について新たな展望を開く。
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研究成果の概要 |
本研究では、各町村役場で作成されていた行政資料である兵事資料の中で特に海軍関係の資料を収集・分析することによって、地域において海軍志願兵徴募がどのように行われていたかを明らかにした。この結果、各地において半強制的な割当を伴う海軍志願兵徴募を行なうための協力関係を築いており、海軍関係の各組織が連携して志願兵徴募を行なっていたことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究においては、日本における海軍志願兵制度について明らかにした。これは、従来見過ごされてきた論点であり、近代日本の動員を支えた重要な要素について解明することを意味する。また、志願兵制度は現在の自衛隊もとっており、誰がどのように国防を担うのかといった問題を検討することにも資する。さらには、諸外国にも志願兵制度をとっている国は多く、国際比較への展開を考える上でも、日本の志願兵制度の研究には意義がある。
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