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中近世移行期の買売春に関する研究―医書および日記にみえるSTI(性感染症)から

研究課題

研究課題/領域番号 20K22034
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0103:歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
研究機関国文学研究資料館

研究代表者

高木 まどか  国文学研究資料館, 研究部, 特定研究員 (50882833)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード買売春 / 性感染症 / 日本近世史 / 医書 / 中世公家日記 / 中近世移行期
研究開始時の研究の概要

先行研究においては、中世から近世にかけて買売春のあり方が大きく転換したことが指摘されている。しかし特に中世後期から近世初頭における具体的な展開については、その史料的制約から断片的な解明がなされるに留まっている。
本研究ではこれを踏まえ、梅毒および梅毒伝播以前から存在する性感染症、すなわちSTI(Sexually Transmitted Infections)に注視する。そしてそれらについて著した医書・日記等を14世紀以降の社会的背景―つまりは京都における軍勢の駐留や貨幣経済の発展等に留意し分析することで、中近世移行期のSTI観および買売春の実相や、買売春観の歴史的変遷等を解明することを目指す。

研究成果の概要

本研究は、中近世移行期から明治期のSTI(性感染症)に注視し、それらについて著した医書・日記等を分析することで、STI観および買売春観の歴史的変遷の解明を目指したものである。これまで江戸から明治頃までを対象としたSTIについての研究は、その対象のほとんどが梅毒に限られてきた。しかし本研究をとおして、当時において「瘡毒」(梅毒)として語られたもののなかには梅毒以外のSTIも含まれていたであろうこと、明治に至り検梅がはじまりSTIが区別されていったのちも、そのあり方はなかなか変化をみせなかったこと等を明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

梅毒以外の零細なSTIはジェンダー・セクシャリティ研究の重要な対象であり、特に西洋諸国では、その疾病史や、それらが買売春に与えた影響等が明らかにされてきた。一方で日本の人文学研究においては梅毒やHIVについての研究が蓄積されてきたが、梅毒以外のSTIの存在が充分に留意されないまま議論がおこなわれてきた。しかし当時における梅毒の把握は現代からみればあやふやであり、歴史的に梅毒とそれ以外のSTIが混同されてきたことを指摘したのが、本研究の主たる意義といえる。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-09-29   更新日: 2025-01-30  

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