研究課題/領域番号 |
20K22092
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0107:経済学、経営学およびその関連分野
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
酒本 隆太 岡山大学, 社会文化科学学域, 准教授 (50880275)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 通貨ポートフォリオ / ファクターモデル / バリュー / モメンタム / キャリー / コモディティ先物 / ボラティリティ / 投資戦略 / コモディティ価格 / 行動ファイナンス / FX volatility / currency portfolio / carry / momentum / flight to quality / ICAPM / リスク / 投資期間 / ウェーブレット / キャリートレード / バリューポートフォリオ / 期待リターン / 為替市場 |
研究開始時の研究の概要 |
ファイナンス理論の根幹にある法則は、リスクとリターンのトレードオフである。これは高い期待リターンを達成するためには、投資家が取るリスクの量を増やす必要があるというものである。本研究では実際の金融市場においては様々な投資期間の投資家がいることを反映したリスク・リターンの分析を行う。加えて株式市場に比べてリスク・リターンの関係についての研究が進んでいない為替市場での分析を行う。
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研究成果の概要 |
本研究ではリスクと期待リターンについて分析を行った。1つ目のプロジェクトでは、株式市場に焦点を当てた。短期(日次から2週程度)ではリスクとリターンは負の関係となり、中期(1ヶ月程度)では正の関係が見られることを発見した。短期の負の関係は投資家の過剰反応と関係していると予想される。2つ目のプロジェクトでは、通貨市場に焦点を当てた。通貨モメンタムポートフォリオと通貨バリューポートフォリオにおいて、リスクとリターンの関係が正から負に変化することがわかった。バリューポートフォリオのリスクとリターンの符号の関係は市場混乱時の質への逃避と関係が強いことが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
市場が安定している時には高金利通貨は理論価格以上に増価をし、通貨キャリーポートフォリオが正の収益率を持つことは広く知られている。更に市場混乱時に通貨キャリーポートフォリオが大きな損失をもたらすことも先行研究で示されている。しかし、通貨バリューポートフォリオとリスクについはまだ十分な研究がされていない分野であり、今回の発見は通貨ポートフォリオのリスク管理の高度化に貢献する。
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