研究課題
研究活動スタート支援
1967年の欧州共通付加価値税制の創設は、付加価値税制の世界的な伝播のきっかけとなった。本研究では、この欧州共通付加価値税制の具体的な内容を定め、いわゆる「EC型付加価値税」を誕生させた1977年の欧州理事会第六指令の策定過程を分析する。特に本研究では、欧州委員会やEC加盟国の一次資料を用いて、各アクターの政策意図と交渉過程を描くことを通じて、広く世界的に受け入れられている現在の付加価値税制のモデルとなったEC型付加価値税制の理論的・政治的正当性はどのような点にあるのかを解明することを目指す。