研究課題/領域番号 |
20K22104
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0107:経済学、経営学およびその関連分野
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研究機関 | 立教大学 (2021-2022) 早稲田大学 (2020) |
研究代表者 |
村嶋 美穂 立教大学, 経営学部, 助教 (50880879)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 企業の社会的責任 / 企業価値 / 新型コロナウィルス感染症 / 投資家行動 / CSR / ESG / 新型コロナ感染症流行 / 実証研究 / 企業の社会的責任(CSR) / パンデミック / 感染症流行 / イベントスタディ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、感染症流行が、企業の社会的責任(Corporate Social Responsibility:以下、CSR)活動に対する投資家の投資行動及び企業評価に与える影響を実証分析により明らかにするものである。具体的には、①コロナ(COVID-19)ウィルス流行の前後で、企業のCSR活動が公表された際の追加的な株価上昇率を分析 (イベントスタディ) することで投資行動を観察し、②個人投資家に対するアンケート調査を通じて企業評価の具体的な変化内容を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、感染症流行が企業の社会的活動に対する投資家の企業評価及び投資行動にどのように影響を与えるのかを明らかにすることにある。そのため、1) 新型コロナウィルス感染症流行の前後で、社会貢献活動に積極的な企業とそうでない企業の追加的な株価上昇率を定量分析することで投資行動を観察し、2)個人投資家に対するアンケート調査を通じて企業評価の具体的な変化内容を明らかにした。研究成果は、論文3本に纏め、査読付き学術誌2件と国際学会2件で発表を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
既存研究において、社会不安や経済の不確実性が投資家等のリスク許容度といった投資判断に影響を与えることは示されているが、これが企業のCSR活動に対する投資家の投資行動に適用できるかは明らかになっていなかった。加えて、社会的責任投資で欧米に次ぐ市場規模を持つにも関わらず、日本での研究は極めて少ない中、本研究により、その構造的因果関係を明らかにすることができた。また、本研究の結果は、Investor Relation (投資家向け広報)戦略を検討する実務者(経営者、広報担当者等)に対しても示唆を与えるものになった。
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