研究課題/領域番号 |
20K22128
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0107:経済学、経営学およびその関連分野
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研究機関 | 國學院大學 |
研究代表者 |
安達 有祐 國學院大學, 経済学部, 助教 (80881242)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 郊外化 / 交通インフラ / 土地利用モデル / 混雑 / 交通インフラの整備 / 企業の行動 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、通勤における混雑が企業の立地選択や生産性の上昇率に与える影響を理論と実証の両面から明らかにすることにある。 近年の都市化により都市圏内の混雑は無視できないほど大きなものとなって おり、実際のデータから通勤における混雑を考慮する必要性があることが示唆されている。しかし、混雑が都市圏内の経済主体、特に企業の参入退出や生産性の変化などに与える影響は、あまり分かっていない。そこで、本研究は交通インフラの整備により発生した混雑が企業の行動にどのような影響を与えるのかを理論と実証の両面から明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、交通インフラへの投資が消費者や企業の立地選択に与える影響を分析することにある。都市化が進む現代において通勤における混雑は都市圏内の課題の1つである。この混雑を考慮に入れたうえで、立地選択がどれほど変化するのかを明らかにすることができる点が本研究の特徴である。分析結果は、通勤における混雑を考慮した場合、交通インフラの整備は消費者も雇用も郊外へ流出させることが明らかになった。また、アメリカ都市圏のデータからこの理論モデルが支持されることが分かった。さらに、東京都市圏でも雇用の郊外化、特に第3次産業において起こっていることが実データから明らかにされた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
混雑が都市圏内に与える影響についてこれまでは理論モデルの分析が多く、実際のデータからそれらのモデルが支持されるかどうかは検証されてこなかった。一方で、実データを用いた分析では混雑度合いを測る研究などが多く、消費者や企業が混雑から受ける影響も明らかになっていない。本研究は、混雑の影響が消費者や企業の立地選択に与える影響を理論モデルによる分析から明らかにし、実際のデータからそのモデルの検証を行うことを試みるものである。混雑を考慮したモデルがデータからも支持されるということを指摘した点は、新規性が高いものと考えられる。
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